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Basic Aerodynamics Term 基本的な航空力学の用語

翼形(翼の断面図)と名称 Figure 01

飛行機の翼は揚力(Lift)と言う上に飛行機を引き上げる力を作る物、場所です。 この翼の形(断面)はAirfoilと言い、色々な場所に意味があり、また名前も付いています。 私が大事と思う項目は「Relative Wind」 と 「Angle of Attack」が大事な物と思います。 それに他にも大事な名称があるので、簡単に説明してみたいと思います。

Airfoil 翼形
翼などの形で、揚力を生み出す物。 翼だけでなく、プロペラや尾翼などもAirfoilの一種です。

Leading Edge と Trailing Edge
翼の最先端の部分をLeading Edge、 一番後ろの点をTrailing Edgeと言います。 翼だけでなく、尾翼やプロペラでも同じ様に使います。

Chord Line 翼弦線
Airfoilの一番前と後ろを結ぶ想像上の線。 かなり大事な用語です。 

Relative Wind 相対風
動く事によって、感じる風。 (例: 無風の日でも自動車から手を出すと風を感じますよね。それがRelative Windです。) 物体が動くので、周りの大気は動いてい無いのですが、その物体から見ると風と感じる物を言います。 飛行コース、Flight Pathと正反対の方向に生まれます。 これは機首の向きには関係がありません。 飛行方向と平行です。 機首が大きく上っていても、飛行コースが下向きなら、Relative Windは下から来ます。

Relative Windは 翼が動く事によって起こる風と考えます。飛行コースと正反対の方向になります。 飛行速度とRelative Windの速さは同じですが、向きが正反対です。プロペラでも同じ様な事が起こっています。プロペラで強引に飛行機を前に進める事によって、翼にRelative Wind、相対風が発生します。 速度や角度が十分になると、飛行機を浮かせるだけの揚力が出来る訳です。 またプロペラもエンジンによって強引に回転させられRelative Windを作り、 前に向かって推力(Thrust)が発生させて機体を引っ張ります。

航空力学を考える時に注意するのは、Relative Windは Longitudinal Axisや地平線に対して水平ではありません。 Relative Windは飛行コースに対して平行です。 機種が上に向いていても、Relative Windは下から来る場合もあります。

Angle of Attack 迎角 (一番重要です。)
翼と空気の流れが作る角度を言います。 正確には、AirfoilのChord LineとRelative Windの角度です。 この角度は飛行状態によって変化し、 この角度が変化する事によって、翼が作り出す揚力が変わります。ただこの角度が大きくなると揚力がやや後ろ向きに発生します。 この後ろ向きの角度によって、後ろに飛行機が引っ張られ、Drag(抗力)になります。 これはLiftが作り出すので Induced Dragと言います。 

Angle of Attackが大きくなる > 揚力が大きくなるが、後ろ向きになる > 揚力が飛行機を後ろに引っ張る > DRAGとなる (Induced Darg) > 減速

Relatative WindとAngle of Attackはよく出てくる単語なので、シッカリと理解してくださいね。

Angle of Incident 取付角
翼が機体に取り付けられた時の角度で、通常は不変です。 正確には、AirfoilのChord LineとLongitudinal Axisの角度です。
(Airfoil:翼の断面図の形、その一番前の点と一番後ろを結ぶ線をChord Lineと言います。飛行機の前後を結ぶ線をLongitudinal Axisと言いいます。)

翼は機体に対してやや上向きに取り付けられている場合が多いです。なぜその様な事をするかと言うと、 この角度をあると、機首を上にしなくても翼から十分な揚力を発生させる事ができます。 これにより水平飛行の時には機体が水平になるようにし、空気と抵抗を減らし、また前方を見やすくしています。 前方が見やすくするだけでなく、搭乗している者にも快適な空間を与える為でもあります。

Angle of Dihedral 上反角
正面から見ると多くの飛行機では、翼が上向きに反る様に取り付けられています。 その角度をAngle of dihedral 上反角と言います。 正確には前から見た翼の中心線とLateral Axisの角度です。

この角度の目的は、飛行機の横安定の向上です。 Angle of Dihedralがそれを生む作用があります。横安定があると飛行機は左右に傾きにくくなり、傾いても自然と傾きを直そうとします。 この安定をLateralやBank Stabilityと言います。 この安定性は飛行機の重心の為、高翼機ではより大きく、低翼機では小さくなります。その為、 高翼機は自然と横安定があり上反角は少なくなります。 反対に翼の上に重心のある体翼機は不安定になるので、この角度が大きくなります。

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