温暖前線 (Warm Front)
勢力の有るのは暖かい気団なのですが、暖かい空気は密度が低く、押しのけるより冷たい空気の上に流れていく傾向があります。 横長に空気の層が出来る事もあり、層雲(Strauts)状の雲が出来やすくなり、前線の前方に雲が出来やすくなります。 Warm Frontでの傾向は、積雲、安定気流、広範囲と覚えておいてください。
天気図で描かれている前線は、地上でのAirmassが接する所を結んでいますので、上空では少し位置が変わります。
暖かい気団が移動してくる場合、暖かい大気は冷たい大気よりも軽いので、押し退けるほど強さは有りません。 その為、暖かい空気は冷たい気団の上を流れる様になります。その結果、上の図の様に大気が分かれます。場合によっては、前線の前を広範囲に影響を与えます。 多くでは層雲(Stratiform)が発生しやすくなります。
温暖前線の特徴としては、広範囲に広がる場合が多いので、前線の前方500マイルとか数百キロ前方で、前線に伴う層雲、Stratus Cloudが見られます。そして十分に湿気があれば、前線の数百キロ手前から、しとしとしたContimus Rainが降り出す場合が多く有ります。 上昇気流は起こり難いので、乱気流の心配は少ない傾向にあります。 ただ別の注意点は、、、
気温が近くの場合、上空がプラスの温度で直下の気温が氷点下になります。その為、温暖前線Warm Frontの近くではFreezing Rainが降り易いので、雲の中を通過する時にはFreezing Rain着氷雨には注意してください。
暖かい空気は押し退ける力が弱いので、温暖前線の速度は寒冷前線よりも遅くなります。 アメリカや日本では偏西風の為、西から東に天候が移動する傾向があります。 地域によっては逆の場合もあります。