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Thunderstormとアクシデント 私が思った事と伝えたい事 In Cloudについて

雲の中の飛行

雲の中は飛行禁止です。近づく事も禁止です。違法。 それに、危ない。 飛んでも良い時は、計器飛行の資格を持った人間が、計器飛行を認めらた飛行機で、管制官から許可をもらった時だけです。 一番怖い事は、操縦不能になる事です。飛行機は真っ直ぐ飛ぶのですが、人間が変になります。今回は、事故の様な物ですから、仕方が無かったとでも言えるでしょうけど、多くのStudentなら死んでいたでしょう。 ここでは、話を元に雲の中の事を書いて見たいと思います。

インクラウドすると凄い音、真っ暗、上昇気流でうんと付きあげられたと思ったら今度は下降気流、頭を天井にうちます。ウィングレベルがやっと。ちょっとすると飛行機がとんでもない姿勢になるしVSIが大暴れ。失速警報が鳴りっぱなし。

まず、これは許されない事です。 でも、万が一、雲の中に・・・と想定して下さい。 違法だけで無く、普通なら空中分解で死にます。

雲中飛行で帰って来られただけでも凄い事です。 体験者さんの技量が高かった事が伺われます。  操縦方法は適切に学んでおられたので助かったと思いたいですね。 外を見ずに計器ばかり見る操縦士は駄目ですよ。 VFRやPrivateは外を見るのが基本です。

ここは、教官さんの操縦の教え方が良かったと思いましょう。。 しかし、Thunderstormを地上で詳しく学ぶべきでしたね。 それに避けるだけでなく、雲を避ける事も教えおられればと思います。 上下左右と積雲が有って、結果的に雲の中に入ってしまったのでしょう。 たぶん、この状況ではコースは予定よりも変わって居たでしょうから、飛行して行く方向もあやふやだったでしょう。 この状態に入らない様に教えられ、判断が出来ていれば雲中飛行は避けられたでしょう。

偶然にThunderstormに入った時は、とりあえずStraight and Levelで、Va以下の速度で飛行し、乱気流による機体へのダメージを少なくします。 もちろん急激な操縦を控える事です。

そして、それから脱出方法を考える事になるでしょうけど、ここは状況次第なので誰にも答えは分かりません。 本当なら180度の旋回をするべきなんですが、Thunderstormが迫ってる状態では何がベストなのかは文章だけでは判断が出来ません。 今回は、 その時にベストと思える操作を行い、空中分解しない事を祈る事になるでしょう。 管制官と交信するか、121.5でMaydayを言うのも方法でしょう。

多くの皆様は、Studentの時に雲の中に入る事は無いでしょう。 単独飛行では禁止です。 ですが、私もStudentの時に雲に入ってしまった事があります。その時は 層雲で、そんなにも揺れない雲でしたが、強烈なSpatial Disorientationに襲われました。 私の方が状況がマシだったのですが、実際では操縦は不能の一歩手前。

Cross Countryの前でHoodなんて練習していない。 どうして良いかなんて全く分かりません。どうして良いのか分からないので操縦桿を知らぬ間に押したる引いたり。 無意識なんだけど、すると速度計もVsoとVneの間を前後するだけ。風の音の変化が凄い。その変化も呪いの音に聞こえる。  その時にふと思い出したのが、180度旋回。 教えられた訳では無いのですが、私の教官が他の操縦士と話していた内容を思い出したのです。 「前方の状況は分から無いが、後ろは確実に天候は良い。」と喋っていたのを偶然に覚えていたのです。 速度計が前後しながら、何とか180度と思える方向に機首を向ける。
足はブルブル。変なホルモンが全身に出ていると分かる。すると数分で、パッと雲から抜けでて命が助かったと確認。 直ぐに空港に帰りましたが、着陸はガタガタで何度バウンドしただろうか。 駐機した後は私の足がガタガタ。

Thuderstormでも無い単純な層雲でもこれだけの恐怖。 StudentでThuderstormの雲に入った体験者さんの技量は凄いです。 どの様な状況で有ったのかは不明ですが、恐怖は私の10倍は有ったでしょう。 強烈で想像を絶する上昇気流もある雲ですから、経験者でも大変であったとは簡単に想像が出来ますね。 頭を天井に打ちつけて、意識が有っただけでも運が良かったかも。 (シートベルトは偉大ですね)

計器飛行の資格を取った後でも、Spatial Disorientationは残りますが、対処方法を学んでいるので、その時は苦労はしますが何とかできる場合が多いです。またオートパイロットが有る飛行機も多くなるので、安全性は増します。 でも、人間の本能では対応は出来ません。まあ、それぐらい雲の中の飛行は危険なのです。 人間には三半規管が有るのでDisorientationが無くなる事は無いのですが、素早く対処が出来る様になるので気が付かない場合が大半と思った方が良いでしょう。
(ここらは、色々な意見が有ると思います。 単独で計器飛行をするとか、Auto Pilotの有無、天候でも大きく変わりますが、私は経験者でも危険な状態と思います。)

雲中飛行や夜間飛行でのSpatial Disorientationで怖いのは Va以上の速度での急激な機首上げ(Pull Up)と思っています。 ここらの特殊な世界では、確実な正解と言うのは無いでしょうが、私の考えです。 StallやSpinも怖いですが、Load Factorが大きくならない限り空中分解は有りません。 その為、私が一番怖いのはVaを超えたVneに近い状態と思います。 その様な状態では、訓練を受けていないと本能的に急激にPull UPしてしまうと思います。 それらが過度であり過ぎると、Load Factorが大きくなって、根元から翼が折れてしまいます。 Spatial Disorientation, Dive, Stall/Spin Recoveryなど高速な状態からのPull Upはゆっくりと行ってください。 特に高速では。 もちろん低速でもStallの危険性がありますから、許される限りスムーズに行うのが基本です。

結果論でもあり、申し訳ないが、この飛行を続けると言う判断には体験者さんの自身に対する過信も有ったのでしょう。 FAAやNTSBの捜査があれば、教官が責められる事でもありますが、 勇気を持って最初から引き返すのが普通でしたね。

アメリカ人教官に教えてもらう人も居るでしょう。 適切な講習を受けずに飛行する人も居るでしょう。 中には、教官が注意する様にと言っても、聞かない人や理解が出来ない人も居るでしょう。  このページを読んで少しでも安全な操縦士になって欲しいと思います。

雲の中は怖いですよ。 Vaを超えると空中分解するかも。 Thunderstormは極限の状態です。何が有るか分かりませんよ。


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