Thunderstormとアクシデント 私が思った事と伝えたい事 (ADMやEmergencyの時にでも)
この件では色々と考えました。 フロリダと言う西海岸とは違う場所でもありますので、私には不明な点もありますので、結構時間を使いました。 そんな事もあり、本文がかなり長くなりましたので、 最初にポイントを並べて起きます。
私が皆さんに伝えられるのは、、、
1. 危険を感じたら飛行を、中止してください。
- 教官や仲間に笑われると思っても、中止して下さい。 命の方が大事でしょ。
- 辞めると言うのは、素晴らしい勇気です。 無茶を続行するのは単なる無謀
- 教官がOKしても、訓練生の判断で危険を回避するのは、適切です。
- 教官のプライドより、命が大事。
- 途中で異常を感じたら、帰るか緊急着陸を。
- 予想外の天候が有る時は、早目の判断で。
- 無理をしないで引き返すか、Divert。
- 絶対に無理をするな。 再渡米の可能性が有っても命が大事。
- 余裕があれば、Pilot Reportしてあげよう (今回は書いてませんけど)
- 操縦士は格好の悪い事は、隠しますし、 他のミスを笑う悲しい傾向があります。
- 誰も居ない所でも、中止してください。 地面に居れば墜落する事は有りません。
- 英語が分からないから離陸した、は正当な理由では無いです。
- 墜落の衝撃は強いです。 しかし、ブレーキを掛けての減速の方が衝撃は弱い。
- 教えておられなくても、無理して離陸する必要は無いです。
- 教官も単なる人間ですから、忘れる事は有る。
- 教官が教えたつもりでも、理解が出来て居ない場合や忘れる時も有る。
- 自慢話は、自分の判断能力が欠けていると自慢してるのと同じ。
- パイロットの自慢話には注意が必要
- 怖がりの方が良い。
- 臆病者じゃないと長生きできない
- チキンと呼ばれる人間ほど、素晴らしいパイロットと思うのは私だけか?
- フライトは危険を感じたら、キャンセルする勇気を持とう。
- その判断に笑う人間が居れば、馬鹿です。 そんな人間に、何も証明する物は無い。
- 例え、同じ様なフライトで生還しても、次の保障は何処にも無い。
- 英語が出来なくても、フライトをキャンセルする勇気を。
2. 数マイルにThunderstormが見えるのに離陸をするは異常です。 他の人が離陸しても、地上に残るのが常識
- 毎日Thunderstormが発生してるからが良い理由って話は聞いた事が無いですし、理解不能。
- 数マイルのThunderstormに西か東とかじゃ無いでしょう。
- 威力が強すぎて、航空機では耐えられない。 上昇気流が強すぎる。
- 乱気流が強すぎる、降雨や下降気流によるマイクロバーストも考えられる。
- 強烈なウインドシェアによる離着陸の失敗。
- 航空機はThunderstormの中を飛ぶように作られていない。
- Thunderstormの強弱は一定では無いので、通過の経験が何度有っても次回の保障は無い。
- 予測できない。 それに、どこで有ってもThunderstormは安全な訳が無い。
- 長さや、期間の問題だけとは言えない。
- 雲中飛行は、命取りだし、そもそも違法
- 気象レーダーと搭載した飛行機で、操縦士に経験が豊富な事が最低条件で訓練生にそんな物は無い。
3. Special VFRでの飛行は、フロリダのベテラン教官に馬鹿にされても「危険と断言します。」
- 合法と言って、安全な保障が何処に有るのか不明。
- 極端な話、稲妻が光っていてもVMCならVFRは可能ですが。
- Special VFRで離陸して、その回りがVMCの保障は何処にあるのか?
- Visibilityが3マイル以下ってどんな常態か分かりますか? 全然見えないよ。
- Ceilingが1000フィート以下で飛行するって、障害物を考えると理解できない。
- 慣れている空域で、予報が確実にVFR、そしてベテランパイロットなら理解は出来る。
- でも、絶対に生徒がするべきでは無い。
- 計器飛行が出来る飛行機で、IFR Ratingを持って居て、直後に計器飛行をする予定なら別。
- 計器飛行で到着して、隣の空港に行く時なら、少しは理解できるが、かなり危険なのも常識
4. FSSに複数の電話をするのは賢い方法です。 少なくとも、電話でブリーフィングは聞ける様にしましょう。
- 日本人が一度の電話で理解できる訳が無い。 何度も聞きましょう。
- インターネットやDUATの普及で、オンラインが当然の世界になりましたが、クロスカントリーや旅先でオンラインの情報を聞けるとは限りません。
- 空中でブリーフィングを受ける必要が有る時も有りますので、電話の練習も忘れずにね。
- 将来は日本かも知れませんが、アメリカでも多く飛ぶでしょ。
- クロスカントリーに行った時は、空港ごとに教官と連絡を取るのも作戦。 特に不安が有る時は。
5. フロリダではThunderstormには注意してね。 アメリカ中部でも。
- Weather BriefingもConvective SIGMETも
- 何度も書きますが、Thunderstormが数マイルでは離陸しない
- 高温多湿では発達が早い。 大気の安定性に注意。
- 積雲が急速に増える時は、飛行を中止する勇気を。
- フロリダも良い訓練地とは思いますが、必ず教官にThuderstormの危険性、特徴、予測方法を学ぶ事。
- 教官や現地の人間に笑われても、Thunderstormを避ける勇気を持ちましょう。
- 何もフロリダだけが危険じゃありません。
- 西海岸は安定しすぎて、Visibilityが悪くなりやすい。 良すぎて天候に疎くもなる。
- Thuderstormも時期によっては発生するよ。
- 早朝の霧は多いし、場所によってはLow Ceilingになるときも。
- 大都市圏では、小型機の量も半端に無く多くて、ATCが難しい時も多い。
- 空域が複雑で大型機の量もそれなりに有る。
- 太平洋の真ん中では、風が強い。
- 訓練が必要なぐらい。でも着陸は上手くなると思う。
- 明かりが少ないので、夜間にはSpatial Disorientationにも注意が多く必要かも。
- Pilotageの練習には、不向きかも。 Referenceが多すぎる
- 日本は天候が悪そうですが、経験が無いので、逆に教えて下さい。
- また、エアーラインとか業務用機と勘違いしない様に。
- 管制官のRadarが完璧とは思わない事。 彼らのは管制用で気象用の機能が有るとは限らない。
6. 雲の中は飛行しちゃダメですよ。
- 私もStudentの時にやってしまいましたが、死んだと思いました。
- 直ぐにSpatial Disorientationになる。
- 雲の中では自分の感覚を信じない事・計器のみを信じる
- もう一度言う、計器を信じる。
- 雲の中では、信じられないほど、貴方の感覚が狂います。
- 多くの人が、空中分解で命を失われています。
- 雲に入ったら、180度の旋回をして帰る事。
- 前に何が有るのか分からない。
- 来た方向は少なくとも、何も無い。
- 下降しても、地面や障害物が無いとは言えない。
- ゆっくりとレベルターンをする。
7. 最後まで諦めない。
- 間違えてThuderstormに遭遇しても、最良の方法で飛行すれば助かる可能性が高くなる
- Va以下を飛行する
- 水平飛行を保つ
- 夜間なら稲妻の光が目を傷めるので、
- 機内は可能な限り明るく
- あればサングラスを着用
- 片目で飛行して、片方を守るのも方法
- ATCや121.5を呼び出して、少しでも早く援助を求める
- 諦めるのは、Resignationと言って、危険な心理状態です。
予期不能なThunderstormなので、全ての事を書け居るとは思っていません。 一部の参考の意見にと思って読んでください。 一部の地域では、Thunderstormがあっても訓練したり試験をしたりするそうですが、 私には理解の出来ない世界です。 チキンと呼ばれても地面で待ってますね。
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