通常のProcedure Turnの変わりにHolding Patternが使われる時。 コース変更にHolding Patternを使う様にと指定されている場合。
Holding pattern in lieu of procedure turn (a hold-in-lieu-of-PT) と言うのが一部でコース変更(Procedure Turn)として使われて居ます。
この様な場合ではIntermediateかFinal Approach FixにHolding Patternが作られています。このHoldingはコースに乗る為の物で、Holding Pattenに入れば、それ以上の旋回は行う必要はありません。 また、事前の許可無しで何度も旋回するとはATCも想定していません。Entryの方法と思えば良いでしょう。
Holding Patternを使ってのProcedure Turn (a hold-in-lieu-of-PT)ではチャートに書かれた距離や時間を守る必要が有り、描かれた様に飛行コースをを作ります。 適切なHoldingの入り方を保てば、Holding Protected Area (Holdingの範囲での安全高度) を保障してくれます。 他のProcedure Turnと同じ様にInbound Courseに乗るまではHoldingの最低高度以下に下降する事は認められません。
Holdingでの最高速度が、この場合の最大速度になります。(通常では200 KIASですが、この場合は高度によって速度が変わります。)
Hold-in-lieu-of-PTの速度制限 |
高度 |
速度 |
14,001 feet 以上 |
265 KIAS |
6,001 - 14,000 feet |
230 KIAS |
0 - 6,000 feet まで |
200 KIAS |
正しい方法でHolding Patternに入り、Inbound Courseに入った時点で、終了されたと判断されます。 アプローチの許可が出た場合は、それ以上Holdingをする必要も有りませんし、ATCもHoldingを続けるとは思っていません。 過剰な高度を落とす場合やコースにより正しく乗り直す為にHolding Patternを余分に回りたい際は先にATCに知らせて、クリアランスの変更を貰う必要が有ります。
一部のApproachチャートにはIAFに有るHolding Patternが細い線で描かれている場合が有ります。 これはApproachが行われる前にHoldingが頻繁に行われる場所で、ATCが細かい説明をしなくても良い様にと描かれています。 ATCの指示が無い限り、この細い線のArrival Holdingを行う必要もありませんし、Holdingも無断では出来ません。一部のFixに描かれているHoldingの印はEn routeチャートにも描かれている場合があります。 太い線で描かれる場合はHold-in-lieu of procedure turnです。この際は他の同じ様に飛行することになります。