旋回の航空力学 Turning in Aerodynamics
飛行機が旋回をする時には、横へ行く力が必要です。 自動車の様に、機首を行きたい方向に向けても飛行機は旋回しません。機首をラダーで向けるだけでしたら、前に行く勢いが有るだけなので、そのままの方向に飛んでいきます。(滑って行きます。)
横に向けてもコースは変わりません。ラーダーを押しやめると、元に戻るだけ。
その横に行く力を作る為に、飛行機はバンクさせて横に行く力を作ります。 横に傾ける事によって、翼が生み出す揚力(Lift)も傾けさせます。 すると、横に傾いた分、揚力の一部が横に引っ張る力に変わります。その横の力で、飛行機を旋回させます。 (この横への分をHorizontal Component of Liftと言います。 「揚力の水平成分」)
Bankさせる事で、Liftを斜めにします。
すると、斜めに傾いた分が横に行く力になります。
それをHorizontal Componet of Liftと言います。
この力で、旋回が可能になります。
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旋回を始めると、反作用として、旋回の反対側に遠心力が発生します。Centrifual Forceと言います。
これは内側に行こうとするHorizonatl Liftと同じ量になりますが、方向は180度反対になります。
自動車で、急にターンをすると、体がターンの反対側に押されるでしょ。 それがこの遠心力です。 |
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始めに : Adverse Yaw と Ball : Slip/Skid : 旋回中の高度 : 旋回率 : 旋回半径