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FAAの筆記試験(Knowledge Exam)について。 :  Privateの筆記試験について : PVTの問題へ : IFR、筆記の解説 : IFR問題へ

003. - PLT168
The term 'angle of attack' is defined as the angle
A) between the wing chord line and the relative wind.
B) between the airplane's climb angle and the horizon.
C) formed by the longitudinal axis of the airplane and the chord line of the wing.

「迎角、angle of attack」の定義は、
A) 翼弦線と相対風の角度。
B) 飛行機の上昇角と地平線の角度。
C) 飛行機の縦軸と翼弦線(翼の中心線)の角度

Angle of Attackの定義は、
A) Chord Line と Relative Wind の角度。
B) 飛行機の上昇角と地平線の角度。
C) 飛行機のLongitudinal axisと翼のChord Lineの角度

Term 単語
Defined 定義される、〜としている
Formed 形になる、〜となる
Longitudinal axis 飛行機の前後の点を結ぶ線(NoseからTailまで) 線でも有るのですが、本当は軸と思っていて下さい。
 Figure 01

飛行機の翼は揚力(Lift)と言う上に飛行機を引き上げる力を作る所です。 この翼の形(断面)はAirfoilと言い、色々な場所に意味があり、また名前も付いています。 私が大事と思う項目は「Relative Wind」 と 「Angle of Attack」が大事な物と思います。 それに他にも大事な名称があるので、簡単に説明してみたいと思います。

Airfoil 翼形
翼などの形で、揚力を生み出す物。 翼だけでなく、プロペラや尾翼などもAirfoilの一種です。

Chord Line 翼弦線
Airfoilの一番前と後ろを結ぶ線。 一番前の点を前縁、Leading Edge、 一番後ろを後縁 Trailing Edgeと言います。

Relative Wind 相対風
動いている自動車から顔を出すと風を感じませんか?それをRelative Windと言います。 本当に風が吹いている訳では無いでしょ。 でも風に感じる物をRelative Windと言います。 航空力学を考える時は、どちらでも同じなんです。 力学では移動する空気の流れで考えます。

Relative Windは 翼が動く事によって起こる風と考えます。飛行コースと正反対の方向になります。 飛行速度とRelative Windの速さは同じですが、向きが正反対です。プロペラでも同じ様な事が起こっています。プロペラで強引に飛行機を前に進める事によって、翼にRelative Wind、相対風が発生します。 速度や角度が十分になると、飛行機を浮かせるだけの揚力が出来る訳です。 またプロペラもエンジンによって強引に回転させられRelative Windを作り、 前に向かって推力(Thrust)が発生させて機体を引っ張ります。

航空力学を考える時に注意するのは、Relative Windは Longitudinal Axisや地平線に対して水平ではありません。 Relative Windは飛行コースに対して平行です。 機種が上に向いていても、Relative Windは下から来る場合もあります。

Longitudinal Axis
飛行機の中心線で機首を尾翼を結ぶ線で、航空機の重心を通過する軸。 その軸を中心に飛行機が動くのをBankすると言います。


Angle of Attack 迎角
翼と空気の流れが作る角度を言います。 正確には、AirfoilのChord LineとRelative Windの角度です。 この角度は飛行状態によって変化し、 この角度が変化する事によって、翼が作り出す揚力が変わります。ただこの角度が大きくなると揚力がやや後ろ向きに発生します。 この後ろ向きの角度によって、後ろに飛行機が引っ張られ、Drag(抗力)になります。 これはLiftが作り出すので Induced Dragと言います。 

Angle of Attackが大きくなる > 揚力が大きくなるが、後ろ向きになる > 揚力が飛行機を後ろに引っ張る > DRAGとなる (Induced Darg) > 減速

Angle of Incident 取付角
翼が機体に取り付けられた時の角度で、通常は不変です。 正確には、AirfoilのChord LineとLongitudinal Axisの角度です。
(Airfoil:翼の断面図の形、その一番前の点と一番後ろを結ぶ線をChord Lineと言います。飛行機の前後を結ぶ線をLongitudinal Axisと言いいます。)

翼は機体に対してやや上向きに取り付けられている場合が多いです。なぜその様な事をするかと言うと、 この角度をあると、機首を上にしなくても翼から十分な揚力を発生させる事ができます。 これにより水平飛行の時には機体が水平になるようにし、空気と抵抗を減らし、また前方を見やすくしています。 前方が見やすくするだけでなく、搭乗している者にも快適な空間を与える為でもあります。

Angle of Dihedral 上反角
正面から見ると多くの飛行機では、翼が上向きに反る様に取り付けられています。 その角度をAngle of dihedral 上反角と言います。 正確には前から見た翼の中心線とLateral Axisの角度です。

この角度の目的は、飛行機の横安定の向上です。 Angle of Dihedralがそれを生む作用があります。横安定があると飛行機は左右に傾きにくくなり、傾いても自然と傾きを直そうとします。 この安定をLateralやBank Stabilityと言います。この安定性は飛行機の重心の為、高翼機ではより大きく、低翼機では小さくなります。その為、 高翼機は自然と横安定があり上反角は少なくなります。 反対に翼の上に重心のある体翼機は不安定になるので、この角度が大きくなります。


注意:
Private Pilot Knowledge Test (Private Written Exam) 2008年09月18日より出題についての解説ですが、 問題が削除されただけなので、CFI Japanでは大きく変わるまで3月分を中心に和訳と解説を続けます。 気が付かずに数問だけ、和訳と解説を行いましたが途中で終わってます。(全問かは不明です)

 

新しい図が発表されました。 Private Pilot : Instrument Ratingへの追加版 (2014-02)

Private Pilotの筆記試験 : 2008年-03月分  (和訳&解説付き) : 2007年度版 : 2008年09月分 
計器飛行の試験問題 : 2009年06月 (和訳&解説付) : 2007年 
ADM (Aeronautical Decision Makings)の問題:  ADM Questions (Pvt & Comm)


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