Timed Approach from a Holding Fix
Timed Approach はInstrument Approachをする機体が多く、順番待ちが発生した時に、管制官がHolding Fixに航空機を待機させて、順番に着陸させる時に使われます。複数の機体が順番待ちして居る時は、何機も上に積まれて行く様な感じになります。(英語でStack)
もちろん、同じ所でHoldingさせる訳ですから、最低でも高度1,000フィートの間隔を開けています。横から見ると、右の図の様に何機もがタワーの様に待つ事に成る時もあります。
Timed Appraochの多くはFAF(Final Appraoch Fix)がで行われます。 ILSなどではOuter Marker (LOM)が多くなるそうです。通常は5マイルか、2分毎にAppraochをさせる様に管制されます。大型機の後ろでは、もう少し間隔が空く様にされます。
管制官は「Timed Appraoches are in Progress」などと宣言をする事はありませんが、FAFでHoldongをさせて、Holdingから出る時間を指定する時はTimed Appraochが行われてると考えられます。
Timed Appraochが行われる条件:
- アプローチする空港にTowerが有る事
- TowerがOpenしている事
- Towerと交信するまでは、その空域のCenterやApproachとの無線交信が直接、行われている事。
- Missed Appraochが複数有る場合:
飛行コースがAppraochコースを逆行しないルートのみである事。(NO Course Reversal)
- Missed Approachが一つの場合:
コースが逆行し無い事
、と
AppraochのCircling Mimimumより天候が良い事。
(Visibility/Ceiling, better than Circling Minimums)
- Timed Appraochの時は、操縦士はProcedure Turnは出来ません。(No Procedure Turn)
Timed Appraochでの飛行:
- ATCがApproachを出す時は、事前にそのHolding Fixを通過(出発)する時間を指定されます。 パイロットはその指定された時間にFixから出られる様にPatternの大きさを調節する必要があります。
- 複数の機体が順番待ちをしているのと、間隔が2分とかなり厳しい条件です。Fixから出る時間は出来るだけ、正確に。 計器飛行をする時はPreflightで時計を秒単位で微調節してください。 Timed Appraochが多い所では、レーダーが無い所も多いですので、操縦士に精密な操作を求められます。
- Timed Appraochで待機中、高度変更を求められた時は、事前高度から、新しい高度へ降下すると伝えます。
「Timed Approach」と聞くと、「FAFからMAP(Missed Appraoch)まで、時間を測定しての飛行」と混乱させる人が居ます。Timed Appraoch from a Holding Fixと書かれて居る時は、FAF(OMとか)でAppraochの順番待ちが有る事を示しています。 英語で「ApproachをTimedして」と聞くと「時間を測定して」とも理解できるのでFAFからMAPまでの時間測定の事でも、決して間違いでは有りません。
ただ意味が全然違いますので、混乱させない様にして下さい。 後ろに"from a holding fix"が付く時は間違いなく順番待ちの事です。
Holdingって何? : Holdingのコース : Entry 入り方 : 風の修正 : Patternの形や制限 : ATCからの指示 : Timed Appraoch
入り方、Entry方法に付いては別にページを使ったので、そちらを (Holding Entry)