Risk と Hazard
Risk Managementを考える時に理解しておく必要な単語にHazardとRiskの意味と違いがあります。 ハンドブックに出ている定義は下記になります。 下に和訳などが複数残しました。 それらを見比べてこの単語の意味を理解してみて下さい。
A HAZARD is a condition, event, object, or circumstance that could lead to an undesired event -- like an accident.
ネット辞書に出ていた訳・説明:
- (…に)危険[困難]を引き起こす原因[要因]((to ...))
- (生じる可能性があると考えられている)危険;冒険
- 〈…に対しての〉危険,危険[有害]な要因〈to〉
- (生じる可能性があると考えられている)危険;冒険
- 〈…に対しての〉危険,危険[有害]な要因〈to〉
私の変な和訳:
- 事故など、思わしくない方向に向かわせる状態、状況、物、条件など。
- 悪い結果を生み出す元となる物や事柄、状態。
RISK is the potential impact of a hazard that you do not control or eliminate.
ネット辞書に出ていた訳・説明:
- 危険 (悪い事を招く可能性が有る事)
- 危険度
- 不運な結果を予測できる度合い。予想通りにいかない可能性
- 冒険、無理、不注意、掛け、投資に伴う危険
- 不利や危険が襲い掛かる恐れ
- 事故、失敗、損害などを受ける可能性が有る事柄
私の変な訳や、色んな人の意見。
- RISKは制御や排除が出来ないHazardによる、悪影響の大きさと訳せるかな?
- どうする事も出来ないHazardが与える悪影響の大きさ。 (こんな訳も出来るが日本語が不明瞭)
- 危険度や危ない目に有る可能性
- Hazardが望まない方向や、悪い結果に行く危険性
- リスクの方は確率論が付きまとう、と言う意見も有りました。
Hazard(元) が Risk(可能性) を招く、高める。もしくはRiskを生じると理解する事が可能です。(Hazardが有って、Riskが生じる) このリスクを理解して分析や判断を行い、そして適切な行動を取る事がRisk Managementと言われる物だと理解しています。 もしくは、Risk Managementとは、Riskが発生した場合に適切に分析し、それに対して適切な判断を下せる様にする事ではないかと理解しています。
テキストに出ている、定義とネット辞書に書かれていた訳です。日本語の「危険」を英訳すると、Hazard, Risk, Danger, Perilなど色々と出てきます。 私はRisk Managementを勉強するまで単語の違いを考えた事が無かったので、色々と調べてみました。途中で「危険」って良く使うけど、実際の意味は何だ?ともなるほどでした。 異論が出てくるのも分かりますが、私が理解した範囲では下記の様になります。 人や状況で意味が違う場合も有りますが、基礎は同じと思いますが確実に差が有るので、臨機応変に判断して下さいね。 また間違いやご意見があれば教えてください。
Hazard と Risk の例
Hazard |
Risk |
プロペラの傷 |
傷がエンジンの喪失などの悪影響をお簿よす可能性 |
手抜きな給油 |
静電気が発生して燃料が爆発するかも |
パイロットの疲労 |
過労がたまっている場合、適切な判断が出来ない場合も |
無許可の部品を使う |
強度が不十分で損傷する場合も |
飛行機以外でも |
足場での作業 |
転落事故になる可能性がある |
ダイオキシンの放置 |
環境や健康へ被害を及ぼす時が有る |
ギャンブル・投資 |
資金を失う場合がある |
浮気 |
見つかれば・・・・・ |
RiskやHazardは何処にでも潜んでいます。 私達は無意識にRisk Managementを行なってると思います。これを勉強する事で、気が付かなかった危険などに少しでも早く気づく事が出来れば、より安全で快適な結果が得られるでしょう。
また危険を承知で行動をとる場合も、予測が出来れば最悪の場合を回避できる可能性も大きくなります。 日本語で考えるとHazardとRiskは似ていますが、この表が少しでも役立てばと思います。