Anti Servo Tabの働き:
小型機にも見られるStabilatorは効率が良いのですが、良すぎて、それが欠点となり操作が逆に難しくなります。 人間が操作する時のお助け装置として、Anti Servoが取り付けられています。 また多くの場合は、この部分がトリムの役目も同時にします。
- Anti Servo (Tab)は 後ろの部分に付いて居る可動部分(舵・赤い矢印)です。
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このAnti Servoは同じ方向に動き、そして
本体よりも大きく動きます。
- 操縦桿を引くと、エレベーターは下を向きますが、Anti Servoはもっと大きく下に動きます。
- 逆に押すとエレベーターは上を向きますが、Anti Servoはもっと上を向きます。
- このちょっと大きな動きが、局地的にStabilatorを戻そうとする方向に揚力を多めに生む事になります。
- 青色の矢印がAnti Servoによる局地的なリフト
- 他のTrim Tabと同じで、中心から離れた所に設置されているので、「テコの原理」で大きく影響が出ます。
- 操縦桿と反対の方向(元の方向)にControl Surfaceを向け様とするのです。
- これが操縦士には抵抗となって、Flight
Controlの動きを感じる事が出来る様になり、それで
- パイロットがControl Surfaceの動きを感じる事が出来る様になります。
(Anti
Servoが無ければ、機首の動きが変わっても、手には殆ど感触が残らないのです)
- またAnti Servoの抵抗で、操縦士が操縦桿をOver Controlするのを抑えます。
- このAnti Servoも微調整が出来て、Trimの役目も果たします。
固定位置が、航空力学的に釣り合う所なので、回転しようとするモーメントが生まれません。
なお、黒い棒がカウンターウエイトと呼ばれる重りです。 バタバタするのを防ぎます。
Stabilatorでは揚力はほぼ、回転軸の部分で発生します。(緑色の矢印) その為Main Wingと違い回転するモーメント(ちから)が殆ど生まれません。その為に操縦桿には殆ど抵抗が無く、パイロットも何も感じません。 何も感じないので、操縦士は余計に操作してしまいます。(Over Controlと呼ばれる状態)
後ろにAnti Servoを備え付ける事で、青色の揚力が中心点から離れた所で余分に発生します。その余分がStabilatorを元に戻そうとする力になります。他のタブと同じ様に、支点から離れた所なので、小さな力でも大きな影響を及ぼします。 この場合はStabilatorを元の位置に戻そうと働きます。 それが操縦桿にも伝わってパイロットに尾翼の感触を伝えてます。 もちろん、それがOver Controlも防ぎます。
話は変わりますが、超音速機ではStabilatorが標準です。 どうでも良いレベルの話で意味も大きく違います。 超音速では衝撃波の関係でStabilatorの方が一般的なStabilizerよりも衝撃波に対して効率的なんです。 このサイトでは、Piperの様な飛行機が超音速で飛ぶ事は無いので、ここでは説明しません。
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Intro : 原理 : Stabilator (Anti-Servo) : 使い方 (私流)