私は「操縦桿は生タマゴと思って触れ」と教えます。 豆腐と思って良いです。 何故かと言いますと、生タマゴの操縦桿を操作するには力を入れてしまえば割れてしまいます。 豆腐なら潰れます。 操縦は力を入れては駄目で、リラックスするのが一番です。 それを可能にするのがガンガンとトリムを使って操縦桿を握らなくても勝手に飛ぶ様に調節する事です。
自動車でもバイクでもファミコンでも、リラックスして操作するのが一番良いのは当然ですよね。 飛行機でも「楽に飛ぶ」のが早道です。
生タマゴ操縦桿や豆腐操縦桿なら軽く持たなければ壊れちゃいます。 壊さない一番の方法は「楽に飛ぶ=トリム」です。
- 操縦桿は生タマゴか豆腐と思って。
- リラックスしないと壊れてしまうと注意する。
- トリムの協力が無いと、生タマゴ操縦桿は直ぐに破損すると意識して。
- 楽に飛ぶ = リラックスする = 綺麗に飛んでくれる
手放しで飛べると言うのは指定した速度で上昇や下降を飛行機が自然に行い、水平飛行では操作しなくても高度がほとんど変化しない状態です。 この「手放し状態」を保つ事が出来れば操作に関してはそれほど注意しなくても良い状態になります。 人間が手に力を入れると常に変化しますが、違う事をしない限りTrimは変化しませんので安定します。
人間は常に同じ力で、物を押したり引いたりする事が出来ますか? 出来たとしても、常に計器などで確認をしていないと無理でしょ? 私は無理です。 ですから飛行中は常にトリムを使っています。
余裕が出来るのでリラックスしやすくなります。 それで他の所により多くの注意が払える様になります。 すると、Headingが変わりだしても直ぐに対応が出来ますし、ATCが何か言ってきても余裕をもって聞く事が可能になります。 もちろん、ピッチが上下しないので速度や高度が安定してフライト全体がスムーズになります。 乗客にも不快感を与えませんし、あまり計器が見えていない教官や試験官も快適な操縦を見せられると納得します。
- 手放しで飛行姿勢が保てる様に。
- 生タマゴや豆腐製の操縦官でも壊れ無い様に・・・・
- 上昇や下降時は、トリムで速度(ピッチ)を安定させてやる。
- 水平飛行中はトリムで速度(ピッチ)を安定させてやる。
- 着陸前のアプローチでは、トリムで速度を守ると、忙しい着陸でも楽になる。 (=綺麗になる)
- エレベーター操作が激減して、余裕が出来る。
- リラックス状態で、視野が広くなり、
- 変化にも素早く対応できる。
- 安定してるので、飛行全体がスムーズになります。
- 乗客、教官、試験官に良い印象を与える
必死になって、速度計とかを追いかけていると教官とかには必死さが伝わり「余裕が無いなぁ、まだ操縦を分かって無いなぁ、危なそう」と思います。 それで「厳しく見ないと駄目だなぁ、こちらも計器を見て命を守ろう。」と頭が動き、少々の誤差でも気になります。でも、トリムを合わせて、リラックスして飛んでいると「おお、余裕で飛んでるな。 これなら多少の事でも対処できるぞ」と勝手に思い込み、逆にに多少の狂いなんて気になりません。 まあ、トリムが正しくセットされてると、初めから狂わないのですけどね。
右席の教官や試験官はあまり飛行計器が見えていません。 ですから、私らは実際の速度とかよりも「スムースさ」を見ている場合が多くなります。 右席から飛行する時は、計器、特に速度計はあまり見えてないので、大雑把に計器を見る程度です。 そんな状態ですから外を参考にしてトリムだけで飛んでいる様な場合も多いのですよ。
オマケで私の飛行方法 操縦桿は指2本で十分や
注意: トリム調節をする時に、変に肩や手に力を入れたままで調節しないで下さい。 調節は何の力も入れないで! 力を入れた状態でTrimがセットされてしまうと、常にその力を入れてないと真っ直ぐに飛びません。 これではTrimの調節の意味が全くありません。
ここからは状況に応じて貴方自身に取って一番楽な方法を編み出して下さいね。 基本は同じです。 後は一番楽な方法をカスタマイズして「飛行は楽に!」を意識して下さい。 そして、操縦桿は生タマゴ、豆腐ですよ。 そしてトリムで手放しでも飛行できる様にね。
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Intro : 原理 : Stabilator (Anti-Servo) : 使い方 (私流)