飛行機の場合、「プロペラの回転と反対側に回転しようとするのがトルク」です。 ニュートンの法則に有る作用と反作用の関係です。飛行機がプロペラ回転と反対の方向にBank （Roll)する事を言います。 プロペラが高速で回転るすのが作用 (Action)で、その反作用 (Reaction)が飛行機全体を反対側に傾けます。 （低速・高出力で大きくなります。）
Multiの場合は、Single Engine Airplaneと同じです。Torqueの元になるのが機体の左右にあります。 通常フライトでも、Torqueの影響が有る場合はSingleと同じ様に左側に回転しようとします。 両エンジンが時計回りであればSingleでもMultiでも反作用で半時計回りをしようとします。 （Bank/Roll to the LEFTです。）
Torqueを考える前に、Single Enigne Operationでの傾向を思い出してください。
Multi Engine AirplaneでTorqueとCritical Engineの関係を考える時は、最初に片方のエンジンが故障した場合を想像します。プロペラ後流が気流の速度を増加させるので、エンジンが生きている方の主翼からはより多くのLiftが発生して、死んだエンジンの方へ方むこう、Bank, Rollしようとします。 （Rollだけでなく、Yaw to Dead Engineも有りますが)
復習：
左エンジンのみ = 左の翼がより多く揚力 = 生きているエンジンの翼が上がる = Bank to Dead Engine = Right Bank
右エンジンのみ = 右の翼がより多く揚力 = 生きているエンジンの翼が上がる = Bank to Dead Engine = Left Bank
何も考えない場合は、Single-Engine OperationではRoll to Dead Engineで、Liftは左右では違います。 これにトルクの効果を考えると、左右では意味が大きく違って来ます。 Torqueは左右でも同じです。 （太字の「違い」と「同じ」が大きく影響を与えます。）
右が死んで左が生きてるとしますと飛行機は右にRollしようとします。 逆に左が死んだ時は、飛行機は右にRollしようとします。 Right Engine Deadでは、トルクが左、飛行機が右と、打ち消しあってRollの変化が少なくなります。
Left Engineだけでは、Bankingが打ち消しあうので、バンクが緩くなります。
逆に左のエンジンが故障して、右側のエンジンだけとします。 すると、飛行機は右側が上がり、Roll to Left。そしてトルクもRoll to Left。 両方ともが左に行こうとするので、左のエンジンが故障すると、強いRollingが発生します。
Right Engineだけでは、 Bankingの効果が協力しあうので、傾き（Bank）が大きくなります。
Single Engine OperationでのTorqueの影響 （同方向の回転）
Torque makes ROLL to LEFT
Right Engine Only = More Lift on Right Wing = Roll to Left
Lift rolls to Left + Torque to Left = MORE Roll to Left = harder to control
Left Engine Only = More Lift on Left Wing = Roll to Right
Lift rolls to Right + Torque to Left = MORE Roll to Left = easier to control
この為、トルクから見ても左のエンジンだけので操縦が楽ですので、この面からも左のエンジンが大事になります。そして左側がCritical Engineとなります。 |
次は： PASTのまとめ or Counter Rotatingの飛行機について
