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Pitot Static Instruments ピトー静圧系統 

Altimeter 気圧高度計

航空機の「高さ」や「海面からの垂直の距離」を示してくれる計器を高度計、Altimeterと言います。 この高度を表す計器は実際の距離を物差しやメジャーで測定は出来ませんし、そんな事は不可能です。 その為、飛行機では周りの大気圧を測定して、それを高度に変換して表示しています。

大気は、高度が上るに連れて、徐々に気圧が下がって行きます。 その気圧を測ると、ほぼ正確に海面からの距離が測定できます。 私たちがAltimeter,高度計と呼ぶものは、実際は気圧計です。ただ、その表示を「海面からの距離」に置き換えて表示しています。

AltimeterのIndication、表示

上記はPrivate Writtenに出てくる図で。小型機によく見る通常タイプです。 高度計は3本の針で、高度を操縦士に伝えてくれます。 長い針が100フィート単位、中くらいの太い針が1,000フィート、そして短くて細いのが10,000フィート単位で高度を伝えてくれます。動きは時計の様な物です。一番長い針が100フィート単位で、この針が図の様に「5」の所に止まっていると、「500フィート」を意味します。 一周して「0」に戻ると、中くらいの太い針が「1」移動します。 短い針も同じ様に表示します。

図で1番のAltimeterは10,500フィート、2番は14,500フィート そして3番は9,500フィートを意味しています。 
この図での注意は短い1万フィートの針ですね。

Altimeterの原理:

金属で出来た風船の様な物(Aneroid Wafers)が高度計と言う容器に入っています。その風船には決まった量の空気が入っています。 そして、高度計と言う容器にはStatic Portからの管がつながっており、高度計の内部と外気の大気圧が同じになっています。

航空機の高度が変化すれば、回りの大気圧も変化します。 高度計と言う容器は、Static Portを経由して内部と外部の気圧が同じです。でも大気圧の変化で、内蔵されている金属の風船は空気が密閉しているので、大きさが変わります。高度計は大きさの変化を読み取って、操縦士に高度を教えてくれます。

高度計の原理

外部の空気がStatic Portから取り入れられ、その大気が高度計の内部に侵入します。
図では赤色の矢印が大気圧を表しています。管が空気(外気圧)を計器に送っています。

まあ高度計は気圧計と言っても物凄く敏感で、精度も物凄く高いです。 人間では絶対に気が付かない気圧の変化を読み取ってくれます。一度でも飛行訓練を受ければ分るのですが、高度計は敏感でまた十分以上に正確と言うのも分ります。数メートルの変化でも分る凄く敏感な計器で、多少の誤差が有れ精度には驚かされます。

余談: 旅客機や高級な飛行機にはRadar Altimeterと言って、真下からの地面からの高さを教えてくれる物があります。でも私達の訓練機にはまずありません。それに操縦を覚えれば分りますが、Radar Altimeterは、私達のクラスでは必要はありません。

どれだけ高度計、Altimeterが正確だと言っても、あくまでも気圧を測っているのですから、それなりに誤差があります。 普通に飛行する際はそれほど気にする必要も無いのです。しかし、余裕の無い低空を飛行する時などはその誤差を知っておくべきです。

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