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Pitot Static Instruments ピトー静圧系統 

Vertical Speed Indicator

昇降計と呼ばれる計器で、一定時間(1分間)に高度がどれぐらい変化をするか表します。 針が上に行くと上昇中で、 下向きやと下降中って分かります。 例えば針が上の「5」を指してれば、このままだと1分間で500フィート上昇するよと言う意味です。単位はfeet per minutes (fpm)と表します。

Vertical Speed Indicator (VSI) 刻々と変わる気圧の変化を表示しています。 一定高度を飛行していると、気圧に変化が無いので、Vertical Speed Indicatorは「0」を指します。 しかし、上昇中 は気圧が徐々に下がって行くので、気圧が下がってる状態だと上昇を示します。下降の時は反対で、気圧が上って行きますから、その変化を感じ取って、針が下に向いて、下降を表示します。

原理は他のPitot-Static Instrumentに似ています。違いは感知する物と表示方法です。

VSIの場合は、計器の内部にはStatic Portからの大気が自由に出入りが出来る様になってます。 その為、いつでも外の大気圧と一緒です。(有る意味、最新情報) 風船にあたる部分にもStatic Portからの大気が入る様に成っているのですが、入り口の大きさが制限されています。 そして通過できる大気の量が微量な単位で制限されています。 (単に管の中が狭いだけなのですが、その穴が微妙また正確に調整されています。)

その為、風船の中の空気圧が外の大気圧と同じに成るには、ほんのちょっと遅れが生じてしまいます。  その遅れが、ちょっと前の気圧を風船の周りに残してしまいます。 風船の中には最新(現在)の気圧があり、その回りには、ほんのちょっと前の大気(気圧)が残っています。 時間差の有る二つの大気、その差を測定して上昇・下降率を示しています。  高度変がが大きい時は、気圧差が大きいので数値が大きくなります。  緩やかな高度の違いでは、気圧差も小さくなります。

VSIでは、この差を利用して、最新の大気圧とちょっと前の気圧の差を測定して上昇や下降の割合を示します。 その為、VSIは少しだけ表示が遅れます。と言っても数秒も遅れる事はありませんけどね。  なお単位は feet per minute (一分あたりの高度変化、fpm)で表示されています。

Preflightでエラーが有った場合:
離陸前はVSIは「0 ft/min」を表示しているべきです。 それ以外ではエラー表示です。「0」で無い場合は整備士に調節をしてもらいます。
しかし、調節が無理な場合は、 エラーの表示が「0 ft/min」として飛行する事は可能です。
あまりお勧めな方法とは言えませんが、FARではVSIの義務付けはしていませんので、表示にエラーがあっても飛行は可能です。

 

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