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Pitot Static Instruments ピトー静圧系統 

Preflight Inspectionでの注意

飛行する前は、操縦士はエンジン・ルームだけでなく、Static PortやPitot-Tubeなど、空気の取り入れ口に異物が混入していないかを確認する必要があります。Pitot-Static Systemを点検する時は、Pitot Tubeと Static Portの穴を必ず確認してくださいね。

これらは単なる穴ですが、大気圧を計器類に送る大事な穴です。 周りにゴミが付いていると気流が乱れて、表示が怪しくなります。 ペンキが多少剥がれている程度なら良いですが、変な物が付いて気流を乱さない事を確認して下さい。 これらは単なる穴です。でも昆虫にとっては、最高の住処です。虫が入って居ないか、また卵を産み付けていないかを確認して下さい。

Pitot Tubeに異物が有るとAirspeed Indicator高度計が正常に表示しません。またStatic Portが塞がってしまう状態ですと、 高度計などの3つのPitot-Static Instrumentsが誤作動を起こします。完全に塞がると、Altimeter高度計やVSI昇降計は高度表示が変化しなくなります。速度計はPitotからの情報が有るのである程度は表示しますが、大気圧の変化に対応できなくなるので、高度が上れば速度が遅く表示されて信用性は無くなります。

Pitot Tubeが塞がると、、、 Airspeed Indicatorが機能しない。

Static Portが塞がると、、、 Airspeed Indicator, Altimeter, Vertical Speed Indicatorの3つが機能しなくなる。

もっとも厄介なのが、塞がれているが、若干の気流がまだ残っている場合です。 計器はある程度の表示をします。 しかし、正しく表示がされるまでに時間が必要です。その様な場合、操縦士はどうなっているか分からない場合が有ります。完全に壊れていると諦めも付いて対処も早いのですが、微妙にでも動くと気が付くのに時間が掛かったり、最後まで気が付かない場合もあります。地面で落ち着いて考えても気が付かないかも知れません。だいたい、そんな事が普通にはありませんからね。 Preflightでそんな事にならない様にするのが一番の予防方法です。

Pitot TubeとStatic Portは息を吹き付けたりしては行けません。 Static Portは強烈な圧力を受ける事は有りません。しかし、人間が「プッ」と大量の息を吹き込んでしまうと、Static Instrumentが3つとも故障して しまうでしょう。かなり敏感な計器ですからね。 そしてPitot Tubeはストロー見たな物で、思わず息を吹きかけたくなりますが、間違えてもそんな事はしない様に。

後は、計器飛行や雨や雪の中を飛ぶ場合はもう少し、点検が必要になる場合があります。 まずPitot Tubeには氷が付かない様にヒーター(電熱線)が埋め込まれています。 Preflightでは、電源を入れて、Pitot Tうべが熱くなるか確認して下さい。(火傷にも注意ね。)予備のStatic Port、もしくはStatic Portの代わりに成る Alternate Static Sourceの場所を確認しておいて下さい。 これは万が一、Static Portが上空で詰まった場合の予備です。 使用が考えられるのは、Icingなどの氷がStatic Portを塞いでしまったり、Preflightで異物を見つける事が出来なかったり、何らかの原因でStaticの管が破損した場合が考えられます。

次へ (Alternate Static Sourceについて)

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Vertical Speed Indicator
Preflight Inspectionでの注意事項
Alternate Static Source

 

 

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