Holding PatternでのWind Correction
風がコースと平行の場合
風向きがコースと平行の場合に、Inbound LegとOutbound Legを同じ時間を飛行すると、長さが変わってしまいます。 どちらかがHeadwindになり、片方がTailwindとなって、Ground Speed(地面から見た速度)が大きく変わってしまい、飛行距離に大きな変化が生まれます。 その為、私達はInbound Legを1分間で飛行出来る様に調節します。(管制官の指示でもInbound Legの長さが指定されます。) その方法は、、、、最初のPatternから修正用の測定を開始します、、、
- Fix Endを通常のStandard Rate of Turnで180度旋回をしてOutbound Legに入ります。
- Outbound Legをピッタリ1分間飛行します。 (Fixの真横で時間測定を始めます。 VOR Station やNDB局がHolding Fixなら真横Over/Abeamが分るので、その時点から測定を開始。 Airway中のIntersectionの場合はOutbound Legに入った瞬間にストップウォッチか時計で1分間の測定を開始します。測定不可能と言うか、確実な点と言うのは分から無いので、深く考える必要は無いのですが、、、、本当はFixの真横、Abeamでスタートです。GPSや他のRNAVで真横や上空abeam or overと分ればその時点から測定します。)
- 1分後にStandard Rate of TurnでInbound Legに帰ります。
- 今度はInbound Legを何分間飛行したかを時計などを見て、測定します。(Turn終了からFixまでの時間)
- Inbound Legがちょうど1分となる様に飛行するのが基本ですが、測定すると多少のずれがあります。1分間とのずれを計算してください。
- Outbound Legにて: 先程のずれ分の時間を足し引きして、Inbound が1分になる様にOutboundの飛行時間を変更します。
- この事を繰り返して、Inbound Legが丁度1分になる様に飛行して下さい。
Inbound Legの飛行時間が1分以内なら、InboundではTailwind、OutboundではHeadwindで有った事が分かります。次のPatternでは短くなった時間分を次のOutbopind Legで長めに飛行します。 逆にInboundが長めの場合は、風も逆なのでOutbound Legをその分、短く飛行します。
- 0:50でInboundの飛行が終れば、短くなった10秒間をOutbound Legに足して1:10飛行します。(短くなった分を補給するって感じ)
飛行時間が短かったという事はTailwindが有ります。逆にOutboundはHeadwindですから、飛行時間を長くします。
- 1:15もInboundを飛行した場合は、Outboundを15秒間短くして45秒間飛行します。
- 後は微調節の繰り返しで、Inbound Legが1分間などの指定された時間で飛行する様にします。
ここでは、Inbound Legでの差をOutbound Legで補う様に、と書きました。しかし、テキストによっては、その差の2倍時間をOutbound Legで調節する様にと書かれている場合もあります。 どちらが正しいか?と言うのは私には分りません。 細かく考えると、両方とも若干のエラーがあります。 でもそのエラーも許容範囲の誤差内でもあります。 (そんなに完璧には誰も飛べないので、、、) それにHoldingは修正の繰り返しです。 貴方の教官に従って、トレーニングを始め、最終的には貴方に取って一番の方法を見つけて下さいね。
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