Airspace (空域)
航空機は物理的にですが空を自由に飛ぶ事が出来ます。 しかし、皆が好き勝手に飛行すると、空中衝突とか滑走路の取り合いとかで滅茶苦茶になります。特に人口が集まる都市部では危険が増します。基本的には操縦士が他の飛行機を探して、回避すると言うのが基本ですが、それだけでは不十分な場合も多く、また雲がある場合なども有るので、場所に合わせて決まりが出来ています。 少しでも安全に飛行できるようにと、飛行が安全に飛べるようにと、場所と高度にあわせて、Airspace(空域)と言うのが設定されています。 大きな国際空港の周りでは制限が厳しい場合もありますが、アメリカの広範囲では比較的自由に飛行できる様には設計されています。 航空機が使うSectional Chart(区分航空図)やTerminal Chartなどに分かりやすく表示されています。
アメリカの空域(Airspace)には、複数有るのでリストアップして見ます。 大きく分けて、Controlled Airspace, Uncontrolled Airspce, Special Use Airspceの三つが主ですが、その他の空域もちょっとはあります。
1. Controlled Airspace 管制されている(管制官の居る)空域
これにはClass A から Class Eまであります。 Class-Aが一番厳しくて、Class-Eが制限が一番緩くなります。
Class A Airspace 上空18,000 feet MSL以上全てを含む空域で計器飛行方式のみ
Class B Airspace 巨大な国際空港の周りに設定された空域。 VFRでは特殊な許可Clearanceが必要
Class C Airspace 比較的大きな空港の周りに設定されている空域。 VFRでも管制官交信すれば飛行は可能
Class D Airspace 多くの人が世話になる管制塔(Tower)が管轄している空域
Class E Airspace Airway(空路)とか計器飛行着陸が設定されている所にある。 天気さえ良ければ、基本的に自由に飛べます。
国によってはClass F Airspaceが有るらしいのですが、アメリカには有りません。私にも何かは不明です。
図で見るAirspace 文字ばかりだとイメージが難しいので、問題集に出てた空港の上空の状況を、FAAのを元に自己流で図にしてみました。
FAAのPilot's Handbook of Aeronatuical Knoledgeより、Airspace Classの図です。 ちょっとアレンジしてます。
2. Uncontrolled Airspace 管制されていない空域
Class G Airspace
天気さえ良ければ、基本的に自由に飛べます。管制官は誰も居ない(管制されていない)空域です。上では薄いグレーの部分
3. Special Use Airspace 軍隊とかアメリカ国家の安全保障に関する、特別な空域で、凄い危険なエリアでもあります。(軍隊関係の空域)
Prohibited Area 飛行禁止空域、国家の安全保障上の問題で飛行禁止にされている。 ホワイト・ハウスや連邦議会場など
Restricted Area 制限空域 軍事上、凄く危険な空域で民間機の無許可の飛行は禁止。 飛行は可能ですが、許可が必要でお勧めは出来ない。
Warning Area 上のRestricted Areaと同じですが、
海上に設定されていて国際法の為、禁止されていませんが、凄く危険な空域です。
Alert Area 軍用機などの交通量が多かったりする空域で注意を促す空域です。危険ですが禁止はされていません。私なら避ける。
Military Operation Area 軍事活動空域(?)、軍用機が多く訓練している空域で危険ですが飛行は禁止されてません。でも注意が必要です。
Restricted AreaとMOA
4. その他の空域 他にも色々と空域があります。全てを書くのは無理なんで、一部だけでも紹介します
Airspace空域のまとめ Class-A to Gの横から見た図 : 簡単に表にしたページ
あまり意味の無い、昔の名前
今のAirspaceはA・B・Cと簡単になってますが、昔はひとつづつ名前が付いていて、全部覚える必要がありました。しかも数も少し多かった。せっかく覚えたのですから、その記憶をここに残したいと思います。(今後の免許の為には何にもなりません。雑学にもならんけど昔の本を読む事があれば参考になるでしょう。)