VOR: Flying to Direct to a VOR Station
例えば飛行中、場所は何らかの理由でよく分かってい無いとします。
今、居る所から指定されたVOR Stationに真っ直ぐに向かうにはどうすれば良いでしょうか?
それともHeadingを何度にすれば目の前にVOR Stationが来るでしょうか?
(xxx VORに飛行しろ!と指示されたと考えてもOKです。)
- 指定されたVORの周波数に合わせて、音声で確認。 意外と間違えます。それにNOTAMでお知らせされてても、英語じゃ聞き落とす可能性もある。
- TOになるまでOBSを回す。
- TOを保ったまま、CDIの針が真ん中に来るまでOBSを回します。
- TOでCDIが真ん中(Centered)の時にCourse Selectorの数値が局(Station)への方向です。
- その方向に旋回すると、真っ直ぐ前の方向にVOR Stationがあります。
注意点は「TO」です。 VORはFROMを中心的に使いますが、今回はFlying direct TO...となります。
TOで針が真ん中、その時のCourse Selectorの示している方向がVORがある方向です。(Radialでは無く、局の方向です。)
もし管制官や試験官に言われるなら、"Fly direct to xxx VOR"とか "Proceed direct to xxx VOR" で、 試験官やアメリカ人教官なら "take me to xxx VOR direct" か "What heading takes us to direct to xxx VOR?" なんて考えられます。 結構、クロス・カントリーで使える技ですから、是非マスターしてくださいね。
免許を取った後に、遠征する場合でも、急にトイレが行きたくなった場合や、天候不良でコースを変えたい時に使えますよ。
VOR Stationの通過、Passagae
VOR局に向かって飛行した場合、VORを通過した、とどうやって確認できるでしょうか?
VORに近づくと、CDIの針が敏感に反応しだします。 VORのCDIは、角度を測定しているので局に近くなると、ちょっとの距離で針が大きく動きます。局の直ぐ近くでは、CDIを修正するより、Headingを守る様にした方が、綺麗に飛行できる程です。
VORの真上に来ると、その場所のみ、信号が無い空白があります。するとCDIやTO-FROMの動きが不安定になります。 この空白を「Cone of Confusion」とか「Area of Confusion」と言います。 Confusionには混乱とかの意味があります。 VORが混乱したかの様な表示が有ります。
そして完全に通過した事は、最初にTO-FROM Indicatorの表示が確実に変化した時を通過とします。
CDIの針は10度の変化で最大限に振れるので、Stationの通過にはなりません。 局に数百メートルの距離なら、数十メートルの誤差でも、CDIの針が最大限に触れてしまいますので、CDIの動きは敏感になる以外は、参考になりません。
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- 二つに分けられる、VORシステム 地上設備と機上装置が無いとね。
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- VOR Indicator VORの使い方に自信の持てない方はここからでもOKですよ。
- OBS Selector の役目
- TO-FROM Indicator (名前に惑わされないでね!)
- CDI Needle (VORの中でフラフラ動いている針の事です。)
- To-From Indicator と CDIの関係
- VORの表示は理解できましたか? 確認クイズ ここでVOR表示に付いては終了
- 局に向かって真っ直ぐ飛ぶには? ここからVORの使い方について。
- VORクロスチェック 横のVORで飛行位置の確認 Cross Check
- 迷子になちゃったら Lost Procedure (VORだけを使う方法)
- 指定コースを飛ぼう Intercept, Tracking, and Wind Correction
- 計器飛行向け。 ILSやLocalizer等について。 IFR用の施設。Privateの方は参考に。