GovernorはConstant Speed Propellerのエンジン本体に付いている物で、エンジンの回転を感じ取っている部分です。 それと操縦士が操作するPropeller ControlがGovernorに接続されています。(Fixed−Pitch Propのエンジンには有りません。) 回転数を感知し、それに合わせて、Governorの内部にあるBoosterポンプで高圧にされたエンジンオイルをプロペラ部分に送ったりします。 内部には、エンジンに直結された回転部分があり、そこにFlyweightというオモリが付いています。 それが回転する事によって、遠心力を測定して回転数を感知しています。
この図は、ガバナーの一例です。 回転速度の違いで起こるオイルの流れを示しています。
肌色がオイルを表しています。 Gear Pumpの回りにもオイルは有りますが、省いています。
(このタイプのガバナーではプロペラ内に有るピストンの前後にオイルを送りますので、2本の管があります。)
Governorの内部には、エンジンに直結した回転する軸があります。 その軸にオモリ(Flyweight)が付いており、それでエンジンの回転数の変化に合わせてプロペラへのオイル圧を調節しています。このオモリ(Flyweight)は軸と一緒に回転して、その時の遠心力で回転数の変化を感じ取っています。 基本的な機能は回転数の変化に応じてプロペラへのエンジンオイル圧の流れです。
この軸の一番下についている歯車がエンジンに直結しています。 そして、その上に2つ有る歯車が、歯車式のブースター・ポンプです。 プロペラの角度を変えるには高圧のオイルを送る必要が有るので、ガバナー内部にはポンプも内蔵されています。 これをBooster Pumpと言ってます。
図の中のL-字の部品がFlyweightと呼ばれる物です。(緑色の部品)これらの動きで、中央部分のPilot Valve Plungerを上下に動かし、オイルプレッシャーの方向を制御します。(ピンク色の部品) このオイルプレッシャーがプロペラの角度を変えます。
FlyweightはL−字の中心部分を中心に固定されており、回転数に比例する遠心力で外側や内側に倒れたりします。L−字の内側はSpeeder Springと言うバネ(上の図の黄色)でFlyweightsが内側に倒される様になっています。遠心力とこのバネの圧力で、Plungerの動きを制御し、プロペラへのオイル圧を流す弁を調節しています。 遠心力(Flyweightなど)とバネ(Speeder Spring)でプロペラが制御されていると言えます。