Constant Speed Propellerの使い方、操縦方法、計器、コントロール
Constant−Speed Propellerの計器
このシステムではピッチの角度が変わるので、Fixed-Pitch機(C-152/172など)の様にRPMだけを見ても、それだけでは、あまり意味がありません。Constant-Speed Propではピッチが自動で変動するので回転数だけでは出力にはあまり関係が無いのです。 それで別のエンジン計器も見ます。それがManifold Pressure Gaugeです。 これはシリンダーに入って行く気圧を表示します。スロットルが開いて、沢山の空気が入るとエンジンの出力が上がり、一緒にシリンダーの気圧も上がります。 逆に出力を低下させると、エンジンに流れる大気量が減るので気圧(マニホールド圧)も低下します。
ガソリンエンジンは真空ポンプと似た働きをしています。混合気を取り入れる工程(In-Take Stroke)ではピストンが下がりながら大気を吸い込もうとして気圧が大きく下がります。(真空ポンプの様に気圧が低くならないとエンジン内部に混合気がエンジンに入っていきません。) スロットルが大きく開いていると外部から多くの大気が入り込みますので気圧はあまり下がりません。 でも、アイドルや低出力でスロットル弁が閉まった様な低出力では空気が少なくなって気圧が大きく低下します。このエンジンの入り口部分の気圧を測定する事でエンジンの出力が分かります。
Manifold Pressure / Fuel Flow Gauge Tachometer 回転数
上の写真はConstant-Speed Propellerを搭載した飛行機のEngine Instrumentsです。
写真の左側にある計器は、2つの数値を表示しています。計器内の左側はManifold Pressureで右側はFuel Flowと言うものを測定します。Manifold Pressure Gaugeではエンジンに入って行く混合気(空気とガソリン)の空気圧を測定しています。この圧力を測定する事によって、エンジンが作り出している出力を測定しています。(エンジン出力 = Throttle = Manifold Pressure) Constant-Speed PropellerではRPMはエンジン出力と比例しないのでこのManifold Pressureと言う物を測定します。 パイロットはThrottleとManifold Pressureがリンクされていると考えて十分です。
右側の部分はFuel Flow Gaugeと言います。 Constant-Speed Propellerであっても無い飛行機もあり、またFixed-Pitch Propellerの飛行機にもある場合があります。Fuel Flow Gaugeはエンジンに流れていく燃料の量を表示しています。出力が一定になった後はMixture Controlでエンジンに流れ込んでいく燃料の量を調節する事が出来ます。 もちろんThrottleの動きにも敏感に反応しますし、Prop Controlにも影響を受けます。
写真の右側にあるのはエンジンの回転を表示するTachometerです。Cessna-152/172などのFixed-Pitch Propellerを搭載した飛行機と同じですが目的がちょっと違います。。 Constant-Speed Propellerを搭載した飛行機は基本時にPitch Control でRPMを調節します。
Manifold Pressure Gauge |
Fuel Flow Gauge |
Tachometer RPM |
Throttleで調節する |
主にMixture用ですが、他の物にも影響される |
Pitch Control (Prop Control) |
エンジンに入る混合気の気圧で出力を測定 |
エンジンに流れる燃料の量、Mixtureの調節に便利 |
プロペラの角度でRPMが決まる。 |
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目次
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Constant-Speed Prop機の
操作方法 (その
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