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2009 Instrument Written Exam (FAA Knowledge Test)
18. PLT280
A sloping cloud formation, an obscured horizon, and a dark scene spread with ground lights and stars can create an illusion known as
A) elevator illusions.
B) autokinesis.
C) false horizons.
傾斜した雲や、視程障害で見えない地平線、星と少量の明かりしかない真っ暗な夜。この様な状態で起こる錯覚を何と言うか?
A) elevator illusions.
B) autokinesis.
C) false horizons.
解説
Elevator illusions: 急な上昇気流や下降気流などで、操縦士がPitchの変動と勘違いして、Elevatorを必要以上に操作してしまう事。 気流の変化だけでなく、何らかの原因で急に高度が変わった場合に起こり易い現象です。
Autokinesis: 真っ暗の中で、小さいライトを数秒ぐらい見ていると、動きもしていないのに、動いた様に錯覚を起す事。 危険なのは、パイロットが勘違いをして、それに合わせ様と不必要な操縦をしてしまう事です。 アメリカ空軍の実験では、6秒〜12秒ぐらい見続けていると最大で一秒間に20度ほど動いた気がするとの実験結果があります。 (地上なら、UFOの目撃と勘違いする事も)
False Horizons: 地平線が見えない状態で、間違った線を地平線と勘違いする現象です。 傾いている線を地平線と勘違いすると、飛行機をその傾きに合わせてしまい、飛行機の姿勢が崩れる状態です。 多くの雲が有って傾斜が有る場合、霧などで地平線が見えない状態、そして夜間に十分な光が無くて地平線を見失う状態です。 このFalse Horizonは、かなり多く発生し、経験の豊富なパイロットでも頻繁に起します。
上記の他にも有りますが、これらの現象は頻繁に有ります。 飛行経験には関係有りません。 特に怖いのが、雲の中のIMC と 月の光が無い時の離陸が注意です。 特に海上に向かう時は注意して下さい。