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2009 Instrument Written Exam (FAA Knowledge Test)
88. PLT208
During an IFR flight in IMC, a distress condition is encountered, (fire,
mechanical, or structural failure). The pilot should
A) not hesitate to declare an emergency and obtain an amended clearance.
B) wait until the situation is immediately perilous before declaring an
emergency.
C) contact ATC and advise that an urgency condition exists and request
priority consideration.
IMCの中を計器飛行方式で飛行している時に、緊急状態に遭遇しました。(火災、機械の故障、構造上の崩壊などで) パイロットがするべき事は、
A) 即座に緊急事態を宣言し、クリアランスの変更を得る。
B) 緊急事態を宣言する前に、状況が油断の成らない状況まで待つ。
C) ATCに交信して緊急状態を伝える。 そして優先してもらう様にリクエストを行う。
not hesitate 遅れずに素早く、ぐずぐずせずに、
perilous 危険な、危ない、冒険的な
immediately perilous 緊急事態が迫る
request priority consideration 優先してもらる様に依頼する
解説
緊急な状況に遭遇した場合は、何も待たずに、即座に緊急事態を宣言します。 命の危険が有る時に他の人の許可を待つ必要なんて無く、航空法から逸脱する事は法でも認められています。 FAR 91.3 (b)に書かれています。
その緊急状態に対応する為なら、航空法から逸れての対応が可能です。 もちろん、本当に緊急の場合だけに認められていますので、貴方の都合だけで、何でもかんでも緊急にする事はできません。 生命に関わる時だけです。 また、その様な行動を起した場合は同じ航空法でFAA (Administrator)より書式で報告をする様に求められえる場合があり、それを果たす義務が有ると書かれています。
本格的に調べられたら、嘘なんて直ぐにばれます。 人間性を疑われ、免許剥奪だけでな、く賠償請求される可能性も否定は出来ません。本当の緊急事態や生命に危険を感じた時は、即座にEmergencyを宣言してください。 でも、中途半端な行動は罰せられます。
(Distress 緊急、 深刻な状態や即座の対応が必要な場合)
(Declare an Emergency 即座の対応が必要で人命が危険な状態にさらされる様な時に「緊急事態の宣言する」事を言う)
B)のWait Untilでは、対応が遅れる場合が有ります。 本当の緊急状態では手遅れになる前に行動を起すのが命の為です。
C)のRequestとは、頼んでいる状態で、即座の対応が出来ません。