95. PLT297
(Refer to figure 148.) What is the flight attitude? One system which transmits information to the instruments has malfunctioned.
A) Climbing turn to left.
B) Climbing turn to right.
"Partial Panel"もしくは"Loss of Primary Flight Instrument"と言って、計器飛行中に一部の計器システムが壊れた場合の問題です。
この問題の様な時でも、実際でも一番最初に行う事は、どの計器に問題が起こっているのか? 若しくはただ単にSpatial Disorientationに落ち居ているのかと見つけ出します。
現に起こっている問題が分らないと、判断や対処できませんから、まず発生している問題を考えて見ましょう。 どの順番がベストなのかはその人や教官によりますので、順番は貴方の方法に合わせて下さい。 計器を冷静に読み。矛盾を見つけ、そして他の系統で確認するのも良いでしょう。故障時の異常な動きを想定して考えるのも方法です。バンク(旋回)とピッチ(高度)の2つの判断が基本になるでしょう。
計器飛行では、何ごとも最初の冷静とリラックス、Cross-ckeckとScanは忘れない様に。冷静で無いと計器は見れないし、Scanを忘れて一つの計器に気が取れらるとフライトがガタガタになるのは経験で分るでしょう。しかもそれが壊れてたら、どうしようも有りません。
Figure 148 の場合 |
速度計
100 KIASで安定 |
姿勢計
水平で右旋回
(小さい飛行機の方向) |
高度計
上昇中
4300 feet 以上に向って |
Turn Coordinator
水平飛行
Ballはやや内側、Slipだけど許容範囲 |
Heading Indicator
矢印が反時計回りなので、
右旋回中です (左では無いですよ) |
昇降計
上昇
+500 feet/minの上昇 |
旋回に関して: Gyro系統の計器を見てみます。姿勢計は右旋回でHeading Indicatorは右旋回と同じ方向ですからVacuume GyroはOK。ですがTurn-and-Slip Indicatorが水平と矛盾しています。旋回と水平を示しているのは、故障の証拠です。またTurn-and-Slipは電気で動いているので、他の計器とは別物です。 この限定された情報ではTurn-and-Slipが故障している可能性が高いですね。
最近の計器ならエラー表示がされる物も有ります。 またマグネティック・コンパスで確認する方法もあります。
Pitchと高度に関して: Static Instrumentsは全て上昇を意味しており、矛盾はありません。高度計と昇降計を見ると上昇を示しています。昇降計(FPM)が安定した数値なので、速度計が安定するのも問題は有りません。 姿勢計は水平を示してる様に見えますが、よく見るとちょっとだけ、ピッチが上ってる様にも見えます。 丸一個分ぐらいの差は有りそうです 。エンジン出力が大きい飛行機なら、ちょっとの差で500フィートなら上昇はしますし、操縦士の設定の好みにも影響されます。 まあ、実際の上昇はトリムで調整しますし、上昇でも問題は無いでしょう。
その結果、電気系統のTunr-and-Slipに故障があり、Pitch Upしながら右旋回をしていると考えられます。
実際ならマグネティック・コンパスを確認するのが良いでしょう。
注意: 計器飛行ではどんな時でもScanとCross Check。異常な表示をすると、本能的に目がそこにに行ってしまい、他の計器が疎かになります。 Fixationと言う状態は危険ですから、どんな時にもCross CheckとScanningを忘れずにしてください。