"Partial Panel"もしくは"Loss of Primary Flight Instrument"と言って、計器飛行中に一部の計器システムが壊れた場合の問題です。
この問題の様な時でも、実際でも一番最初に行う事は、どの計器に問題が起こっているのか? 若しくはただ単にSpatial Disorientationに落ち居ているのかと見つけ出します。
現に起こっている問題が分らないと、判断や対処できませんから、まず発生している問題を考えて見ましょう。 どの順番がベストなのかはその人や教官によりますので、順番は貴方の方法に合わせて下さい。 計器を冷静に読み。矛盾を見つけ、そして他の系統で確認するのも良いでしょう。故障時の異常な動きを想定して考えるのも方法です。バンク(旋回)とピッチ(高度)の2つの判断が基本になるでしょう。
計器飛行では、何ごとも最初の冷静とリラックス、Cross-ckeckとScanは忘れない様に。冷静で無いと計器は見れないし、Scanを忘れて一つの計器に気が取れらるとフライトがガタガタになるのは経験で分るでしょう。しかもそれが壊れてたら、どうしようも有りません。
Figure 149の場合 |
速度計
安定している
167KIAS, 198KTAS |
姿勢計
水平で右旋回
(小さい飛行機の方向) |
高度計
水平
4000フィート以上 |
Turn Coordinator
水平、
Ballは中心、Yawは安定 |
Heading Indicator
矢印が時計回りなので、
左旋回中です (右では無いですよ) |
昇降計
水平
0 feet/minの状態 |
旋回に関して: Gyro系統の計器を見てみます。姿勢計は右旋回でHeading Indicatorは左旋回と矛盾しています。情報源が同じで矛盾しているのは、故障の証拠です。この様な時は情報源が違う計器を参考にします。電気で動いているTurn Coordinatorを見ます。すると水平を示しています。そしてボールも真ん中。 旋回はしてい無いと考えられます。 実際の飛行では、Rollさせなければコンパスを確認すると言う方法もありますが、この場合は表示されて無いので、確認は出来ません。
Pitchと高度に関して: Static Instrumentsは全て水平を意味しており、故障は無いに等しいでしょう。 GyroはBank系統に問題が有るので信用できません。 高度も速度も同じなので、Pitchは水平でしょう。
その結果、バキューム系統の故障がありますが、水平飛行と考えられます。
この場合は、落ち着いて操縦されていたら、バキューム系が故障したのでしょう。(それかリカバリー後かな) たぶん、Suction Guageが異常を示してるでしょう。 この様な時は故障した計器を見ていると勘違いするので、紙蹴れなどで計器を隠すのも良い方法ですよ。 隠した後もたまに計器が回復していないか確認はしてね。生き返る時もあります。
注意: 計器飛行ではどんな時でもScanとCross Check。異常な表示をすると、本能的に目がそこにに行ってしまい、他の計器が疎かになります。 Fixationと言う状態は危険ですから、どんな時にもCrosschekとScanningを忘れずにしてください。