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2009 Instrument Written Exam (FAA Knowledge Test)
195. PLT102
(Refer to figures 35 and 35A.) At which point does the BUJ.BUJ3 arrival begin?
A) At the TXK VORTAC.
B) At BOGAR intersection.
C) At the BUJ VORTAC.
図35と35Aを見て。 「BUJ.BUJ3 Arrival」は何処から始まるか?
A) TXK VORTACから
B) BOGAR intersectionから
C) BUJ VORTACから
--- 解説 ---
この問題はSTAR、 Standard Terminal Arrival Routeと言いまして、忙しい空港に到着する飛行機の為に準備されています。 これはTerminal Procedureの前の方に、全てのSTARが同じ所に書かれています。 (たぶん、一部のSTARは複数の空港に使われる事があるので空港別でなく、一箇所にまとめられているのでは、と勝手に推理してます。)
DPやSIDと同じで、事前にルートを文章化する事によってIFRクリアランスを短く、また確実に伝える方法となっています。 そして分りやすい様に図となって、ルート、高度制限、速度、NAVAID、注意内容が書かれています。 STARの目的は、En-RouteからApproachの橋渡しの様な役割をしています。
STARの名前になっている所が、そのSTARの開始地点となります。 例えば、「Banana Eight Arrival」と言う名前ですと、Bananaと言う所からがSTARの始めとなります。 そして、大半のSTARには、その開始地点に向って、多くのルートが設定されています。 これをTransition Routeと言います。 これは色々な方向から飛来してくる飛行機を、一つのSTARのルートに集約しようと言う目的です。 Appleと言う所からルートがあれば、Apple Transitionと呼ばれ、ATCからは「Banana Eight Arrival, Apple Transition」と言う指示が出されます。
記号で書くと、最初にTransition名が来て、次にSTAR名が来ます。 「APL. BNA 8 Arrival」って感じになります。 もし、Transition Routeが無く、そのままBananaからSTARを飛行する場合ですと、 「BNA.BNA 8 Arrival」と繰り替えされます。 (Transition - STAR name)
なお、DP (SID, Depature) は DP name . Transiton となります。 ルート順に成ってると思います。
例: BK2.PKE = Buckeye 2 Departure, Parker Transition
STARの無い空港は、EnroteからApproachに入る様になります。 もちろん、STARが有る空港でも、STARが使われるとは限りません。
問題の「BUJ.BUJ3」の意味ですが、、、、、
後半のBUJ3は「Blue Ridge Three Arrival」とSTARの名前になっています。
前半はTransition名ですが、STAR名と同じ場合は、Transition Routeが指定されていない場合です。
Transition名が無い訳ですから、クリアランス上ではBUL (Blue Rigde VORTAC)がSTARの開始点になります。 まあ、Transitionが有っても無くても、STARの始まりはBUJ VORTACが始まりなんですけどね。 TransitionはそのSTARに行く為のルートですから。
なお、STARに使われている番号はルートの数には関係有りません。 大きな改正がある毎に番号が増えます。 BUJ Threeは2度の改正があって、現在のは第三号のBUJ STARって意味です。