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2009 Instrument Written Exam (FAA Knowledge Test)
202. PLT105
Which is true regarding the use of airborne weather-avoidance radar for the recognition of certain weather conditions?
A) The radarscope provides no assurance of avoiding instrument weather conditions.
B) The avoidance of hail is assured when flying between and just clear of the most intense echoes.
C) The clear area between intense echoes indicates that visual sighting of storms can be maintained when flying between the echoes.
機上レーダーの使い方で、気象状態を見分ける機能の事について正しいのは。
A) レーダースコープが計器飛行気象状態(IMC)回避させてくれるほどの確実性は無い。
B) 強いエコーの間やそのエコーの少しでも外側を飛行すると、雹(Hail)に遭遇しない事が確実です。
C) 強いエコーの間を飛行する時に、空白の地点を飛行すると嵐(雲)を目視できる。
--- 解説 ---
レーダーと言う物は、降水や降雪と言った、空中に浮遊する大きな水滴に反応します。 その反応が大きいと、より多くの水滴やより多くの水滴が多いと分ります。 水滴の量が多いほど激しい雨が降り、雷雲ではその反応が大きくなります。 しかし、霧など水滴の大きさも小さく、量も少ない場合は反応し無い場合も有ります。 雨も降らない様な小さな雲にも反応しない場合が有ります。もし反応が有っても、弱い物として捕らえられます。
レーダーに反応する物をエコーと言います。 水滴の粒が大きくて多いほど強く反応し、強いエコー(Echo)として表示されます。 そして、エコーは降水など強い物のみに反応しますので、霧や薄い雲には反応しませんので、雲の回避は出来ませんが、強い雨などThunderstromの可能性が強い所を回避させてくれます。
レーダーは強い雨とか、危険な範囲を知らせてくれますが、IMCやVMCなどの状態までは教えてくれません。 逆にIMCなど、目視が出来ない時に、パイロットの代わりに雲中を見てくれる物と思って下さい。 また、エコーを単に外して飛行すれば安全とは限りません。強いThunderstormが発生している場合は、上昇気流の勢いでHail、雹が投げ出され、エコーが無い部分でも遭遇する場合が有ります。 その為に、エコーからは可能な限り、離れて飛行する事が勧められています。