天候は、やや風が強いですが、穏やかなVFRで飛行日和でしょう。それでは私流に説明します。
Zuluは世界標準時間を表しています。世界標準時刻(グリニッチ時間)で20:52。現地時間でお昼の1時頃に発表されたATISです。 カリフォルニアの標準時間はZuluより−8時間(夏場は−7時間です。)
Visibilityは地上でどれぐらい先まで見れるかと言う意味です。視程、視界。10 Milesですから15キロほどですね。 In-Flightとは若干の違いが有ります。Ground (地上でまっすぐ見たら、が基本です。)
空港によっては機械で測定したり、また目標物を見て判断したりしています。
Sky Clearは「雲が無い」と言う意味です。 西海岸では多いですね。
気温は日本人が慣れている摂氏(C)が使われています。 現地での日常生活では華氏の(F)が使われ、飛行機の世界では摂氏が増えています。(私が現役の時は華氏でした。)
この時は、気温が24度、露点(Dewpoint)が14度と開きが大きく空気が乾燥しています。
霧が発生するような時は、この差が狭まって行きます。安定していればまだ良いのですが、だんだんと差が減って行き、差が4度以内になると視程が悪くなってきます。濃霧が出る時は、差が無かったり、あっても一度ぐらいです。逆に霧の日でも、霧が晴れだして、太陽光が地面に当たると急激に温度が上昇して、視程も回復します。
高度計の設定はAltimeter 2987で、やや気圧は低めです。
標準は29.92ですが、空気が乾燥している為、天候は良いです。
単位はinHgで水銀柱の高さをインチで表しています。
(これは気圧を測る方法で、長いチューブに入れられた水銀が何インチまで耐えられるかを意味しています。)
ILS or Visual Approach in use これは計器飛行に関しての情報です。
もし貴方が計器飛行でアプローチするならILS か Visiualアプローチになります。
Privateを目指しておられる方や、普通にVFRで飛んでいる方はあまり関係はありません。 まあ気になるなら、皆さんは全てVisual Approachと同じです。
使用滑走路は28の右と左が使われています。
Flow Controlがロス、Hawthorn,フィニックス、ラスベガス行きにあります。
これも計器飛行に関するもので、もしこれらの空港にIFRで行くなら、Flow Controlと言うことで離陸が遅らされる可能性があります。 これは、上記の空港がかなり忙しくなって来て、到着時に遅れが予想されています。上空で着陸を待たすより、離陸を遅らせて円滑で安全に飛行が出来るようにする処置です。
AIRMETは私等の様な小型の航空機に危険を及ぼすような天気予報を言います。
HIWASは選ばれたVORの周波数で「録音された情報が繰り返し流される物」を言います。内容は飛行に危険を及ぼすような気象情報です。AWW, SIGMET, AIRMET, Emergency PIREP等が有ります。 HIWASはHazardours In-Flight Weather Advisory Serviceの略です。
HIWASが放送されているVORでは、Chartの説明の所に白抜きの「H」で示されています。
MYFの近くなら、Julian VORの114.0 MHz、Blythe VOR、Dagget VORで、カリフォルニアには20個弱のVORで放送されています。
Read Back of all hold short instruction is required.
これは管制官に「Hold」や「Hold Short」と言われた場合には必ず復唱する必要が有ると言ってますが、どこの空港でも言われます。
最後の部分は、最初にATISのRを受信したと言ってくださいと、言ってます。
Advise (言ってね)on initial contact (最初の交信で)you have ATIS information Romeo. (貴方がATIS情報のRを聞いたって) と訳せます。 (交信に I have Romeo, With Romeo等と言えばOKです。)