|
Private Pilot Ground School モドキ
O. Federal Aviation Regulations FAR 91
Part 91: General Operating and Flight Rules
- Responsibility and Authority of a PIC 機長の責任と権限
緊急事態では、航空機と乗客の安全を守る為に航空法から逸脱しても良い。
FAAから報告の要請があれば、即座に書面にて回答する事
機長は航空機の運航に対して、全責任があり、最終的な権限がある。
- Airworthiness 耐空
機長には、航空機がAirworthyな状態で安全に飛行が可能で有ると確認する義務が全ての飛行前に有る。
(Airworthyとは整備・物理的にも法律的にも安全に飛行出来る状態を言う。)
- Operating Limitations (manual, marking, and placard)
これらにはFAA認定マニュアル、マークや印、プラカードと呼ばれる張り紙などがある。
- Dropping Objects
地上にいる人や財産に危険が生じる場合は航空機からものを撮すことが認められない。しかし、被害がない様にと配慮された場合は禁止はされません。 (被害が出ると、確実に罰せられるとも読めます。)
- Alcohol and Drugs
飲酒をした場合は、最低でも8時間の間を開けて、血中アルコール濃度が重量で0.04パーセント以下で有る事。また、薬物の影響下に有ると分る者を乗せるには、緊急事態か医療患者で適切な処置が施されている事。
- Preflight Action
飛行前には機長は入手可能な全ての情報(All Avaibale Information)を熟知する事。 空港から離れた所に飛行する際は必ず気象情報を得る必要があります。 また、計画通りに飛行を完了させられない場合を考えて、必ず代替えの計画を準備しておく必要があります。
- Flight Crew at Station
操縦士は離陸から着陸までシートベルトを着用しておく義務があります。肩ベルトは離陸と着陸の時には必ず。
- Use of Safety Belts
機長は乗客に対して、シートベルトの使用方法を説明し、離陸、着陸、そしてタクシー中に着用する事を通知する事。
- Formation Flight (Operation near other Aircraft)
編隊飛行をする前には、必ず各航空機の機長と了承を得る事。
- Right-of-Way Rules
緊急事態に陥っている航空機に最大の優先権があります。
正面同士の場合は、両機とも右にコースを変える事。
カテゴリーの違う航空機が横からの衝突コースに有る場合、優先権が有るのは、気球が一番で、グライダー、飛行船、と続き最後に飛行機とヘリコプターとなります。(飛行機とヘリの優先順位は同じです。)
同じカテゴリーの場合は、右側に居る航空機に優先権が有ります。
グライダーを牽引している航空機や、他の航空機に給油してる航空機には、他のエンジン付きの航空機よりも優先権が有ります。
(優先権が有ろうと、衝突してしまえば同じ様に命を失います。可能な限り避けて下さい。)
- Aircraft Speed Limit
高度10,000フィート以下とClass-B内では、制限速度が250ノットに制限されています。
Class-Bの下や、Corridorと呼ばれる隙間を飛行する時は200ノットが制限です。
Class-CやClass-Dの中心空港から4マイル、4海里以内で、地表から2,500 feet AGL以下でも200ノットに制限されます。
- Minimum Safe Altitude
エンジンが故障した時に、地上に居る人や物(Property、所有物)に対して危害を与えずに緊急着陸が行える高度。
Congested Area、街など密集地の上空では、半径2,000feet以内で一番高い所から1,000feetの高さで。
その他の地域では、人、自動車、船、建物などから500 feetは離れている事。
- Altimeter Settings
離陸前には高度計の規正値を報告されてい数値を合わす事。 無ければ、その空港の標高を示す様にする。
18,00 feet MSL以上を飛行する時は、29.92に合わせる事。
- ATC Clearance and Instructions
ATCからの許可や指示を得た時は、緊急時を除き、それに従う事。 修正許可を得た場合や、またTCASなどからの警告を受けた場合も、その限りでは無い。 もし、指示に従うのが無理になると思った時は、直ぐに知らせる事。
管制官より、緊急事態での優先権を得た場合は、要求があれば48時間以内に詳細を報告する事。
緊急時には、その緊急事態に対応する為に、航空法のルールから逸脱しても良いが、ATCに早めに連絡する。 もし、優先権を得て要求された場合は48時間に書面での報告をする事。
- Class C Airspace
天候に関わらず、Class-C空域を飛行するには管制官との交信が義務づけられています。(Establish Two-Way Communication)
- Class B Airspace
Class-Bを飛行するにはPrivate Pilotが必要です。(Student ならログブック・エンドースメントが必要・一部の空港ではエンドースメントが有っても飛行は認められません。LAX, SFO, NYやシカゴなど)
またClass-Bは交信だけで無く、必ずAuthirization (Clearance)が必要です。
Two-Way Radio無線機が必要で、 IFRならVOR受信機も必要となります。
そして、中心空港から30マイル と Class-B以内では、作動しているTransponderとMode-Cが必要になります。
- Restricted and Prohibited Areas
Restricted Airspaceは飛行が制限されており、目に見え無くて想定外の危険性がタップリと有って命が危険であり、飛行も認められていません。 どうしても飛行する必要が有る場合は、チャートの端に書かれて居るControl Agencyからの許可が必要です。
Prohibited Areaは米国の安全保障上の為に飛行が禁じられています。 National Security
- Class A Airspace
Class-Aは18,000 feet MSL以上の空域で、IFRのみの飛行が可能です。IFR Clearance Only, NO VFRです。
- Fuel Requirements
VFRで飛行する際に義務づけられている燃料は、巡航速度で最初の目的地に到達して、それから30分間飛行出来る量が必要です。夜間では45分が必要。 First Intended Landingって書かれて居ますが、一度着陸すれば、次のポイントがFirst Intendedとなります。 それに30分は短いですので、通常は1時間以上の分を持つのが常識です。
- Basic VFR Weather Minimum
VFRで飛行する際の雲からの距離と、必要な視程です。細かいので、リンク先を参考にして下さい。
- Special VFR Weather Minimum
雲に入らない事(Clear of Cloud)と視程1マイルが最低条件です。 また夜間飛行では計器飛行が可能な飛行機で、計器飛行が操縦士で無いと飛行は認められません。 VFR以下だけど、Special VFRの条件を満たしていれば、TowerからSpecial VFR許可を得る事でVFRの飛行が、SVFRとして可能になります。
- VFR cruising altitude
3,000 feet AGLの場合、VFRでの巡航高度は
Magnetic Courseで000-179度なら、奇数 x 1,000 feetに500フィートを足した高度。(3500 ft, 5500 ft, 7,500 ・・・・・)
Magnetic Courseで180-359度の場合は、偶数 x 1,000 feetに500フィートを足した高度。 (4500 ft, 6500 ft, 8500・・・)
注意:はMagneticでCOURSEです。向いている方向では無くて、進んでいる方向です。
- Aircraft's required documents
飛行に必要な書類は(1) Airworthiness Certificate (2) Registration Certificate (3) Opearting Limitationsです。
これにWeight and Balance Dataを足して、AROWと覚えて下さい。
- ELT
バッテリーの交換(再充電)が必要なのは、合計使用時間が1時間を超えた時か、電池の寿命が50%以下になった時。
アナログ式のELTは毎時の00分から05分の間に検査する事が認められています。(毎時最初の5分)
飛行中のテストは認められていません。 (注意: デジタル化すればルールも変わります。)
- Aircraft Light
航空機のNavigation Light (Position Light)は日没から日の出まで点灯すること。
Anti-Collision Lightが搭載されている航空機は点灯する事。
- Supplemental Oxygen
供給酸素: 機内の気圧高度が15,000 feetでは全員に必要。
操縦士は14,000 feet以上は常に、12,500 feet以上は30分以上飛行する場合必要となります。
- ATC Transponder and Mode-C
トランスポンダー・モードCが必要となるのは、Class-A, Class-B, Class-Bから半径30マイル、Class-Cとその上、そして2500 feet AGL以下を除く10,000 feet MSL以上。
- Aerobatic
アクロバットとは故意に行う操縦で、通常のフライトには不必要で、急激な姿勢変化を伴う飛行です。 禁止されてるのは、、、
視程が3マイル以下、1,500 feet AGL以下、Class-B,C,DとClass-Eが地上から有る空港の上空、Aiwayの左右4マイル、密集地の上空(Congested Area or Open Air Assembly 集会)
- Parachute
パラシュートの装着が義務づけられているのは、故意的にバンクを60度以上、ピッチを30度以上にする場合です。
Chair Typeのパラシュートは、120日以内に資格を持った人間によって、Pack(畳む、収納)されている事。
- Flight with Special Airworthiness Certificate for Restricted and Experimental
使用制限の有るRestricted Categoryや実験機扱いのExperimentalの航空機は、人口が密集した、Densely Populated Areaの上やAirwayが密集した地域を飛行出来ません。
- Maintenance Requirement and Recording
OwnerやOperatorに義務付けられる事は、航空機をAirworthyな状態に保ち、全てのAD(Airworthiness Directive)に従うってる事を確認し、整備が行われた後には必ず内容がMaintenance Recordに正しく記載された事を確認する必要が有ります。 (Ownerは所有者でOperatorは運航者)
- After Maintenance
整備や改造を行った後、飛行性能が変わる様な場合は、乗客を乗せる前に、Private Pilot以上の資格を持った者が飛行試験をして安全を確かめる必要があります。
- Inspection, Annual and 100 hour
全ての航空機は、遡って12 Calender month以内にAnnual Inspectionを行う必要が有ります。(月単位なので、12ヶ月前のその月に行っていればOK。 2015年の正月に行えば、2016年の1月末まで有効とも表現できます) また、商用、訓練、レンタルに使われている航空機は100時間毎に100 hour Inspectionを行う必要があります。(何らかの理由で、遅れた場合はその次のInspectionは遅れた分、早く行う必要があります。) そして、全ての点検などはMaintenance Recordに記載する必要が有ります。
- ATC Transponder Inspection
遡って24 Calender Month以内にTransponder Inspectionが終了してる必要が有ります。
- Passenger Briefing
機長の責任として離陸前に乗客に口頭で説明する事柄: 喫煙が許される場所と時間帯、シートベルトの着用の方法と時間帯、出入り口と緊急用出口の場所と開け方、救命装置や道具、を口頭で説明する必要があります。
また洋上飛行では、緊急着水時の対処法と緊急胴衣やボートの使い方、そして供給酸素が装備されていれば通常時と緊急時の使い方を口頭で説明する必要が有ります。
その他のFARへ (NTSB 830を含む)
注意: 上記は私の主観的な考えです。 詳しくは最新のFAR, NTSB 830, CFRに従って下さい。 また内容に食い違いが有る場合は、私の間違いですので、連邦法に書かれた法律に従って下さい、 (解釈の一例と思って頂ければ良いかと。)
|
|