このクリアランスは、ちょっと他とは違うので乗せました。ただ、すいませんが機体番号が抜けてます。 Tower Enroute Control (TEC)が含まれています。 正直、初めて聞いた時は「なんじゃそれは?」って感じでしたが、知っておくべき事かと思います。 LAやニューヨーク等、忙しいと言うか人口の多い所で多用される可能性があります。また知らなくても、違う形で使った来ますので、関係の無い地域の人は参考程度に読んでおいて下さい。これからも増えていく可能性はあります。
音声データ: IFR to Van Nuys 68KB 17秒
You're cleared to Van Nuys Airport,
On Depature, Turn Left Heading 270,
Radar Vectors to Oceanside VOR,
Then San Diego Mike One Two, Routing to Van Nuys, (ここがTECで、知らなかった所です。)
Climb and Maintein 3,000.
Expect 6,000 after One Zero Minute after Departure,
Departure Frequency 119.6,
SQUAWK 5315
解説と説明
上記の太文字以外は、他のクリアランスとほぼ同じですので、ここでは省略します。
気になる方は、1番目と2番目を参考にして下さい。
これの問題は”Then San Diego Mike One Two, Routing to Van Nuys,”の部分です。
本当に始めて聞いた時は「何だこれは?」でした。 色々と資料を見ていると、Airport Facility Directory の所に出ていました。 始めは「Prefered IFR Route」を見ていたのですが、Mike One Twoなんで出てないし、アプローチ・プレートを最初から最後まで見ても無いし。。。。それでも意地で答えを見つけました。
TEC, Tower Enroute Control (カルフォルニアのTECエリア)
これは空域、Terminal Areaが入り組んでいる所に、設定されている場合があります。 Enroute Chartには表示されていないルートや、特別に低い高度の飛行を可能にしたりして、空の渋滞を解消したり時間を節約する為に作られています。
Terminal Area (忙しくてApproachがある所)が多く隣接している所に設定してあります。通常では普通のルートを飛行させられるのですが、混んでいる空域でもあり、Approach Controlも居るので、別のルートやより低い高度での計器飛行を可能にしています。 TECではPair Citiesと言って離陸空港と着陸空港をペアにして、特別なルートが設定されています。(特定の空港だけでなく、その付近も含まれています。)
もしTECが無ければ、普通の計器飛行のルートを飛行する事になるので、順番待ちや渋滞もしくはCenterとの交信が必要になって、時間の無駄になる場合があります。
簡単に調べた所では西海岸ではLA付近のみ。東海岸では複数あり。テキサス州付近ではありません。使う義務はありませんので、知る必要は有りません。 Flight PlanにTECと書かない限り、略語は使われません。でもTECを使ったルートを急に告げられる場合も有りますので、Preflightの時に見ておく事を勧めます。 結構、複雑なRouteなんで頭に入ってるだけでも、大分違うと思います。