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Private Pilot : 2007年 Airman Knowledge Test Question (Written Exam)
164.
If a pilot experiences spatial disorientation during flight in a restricted visibility condition, the best
way to overcome the effect is to
A) rely upon the aircraft instrument indications.
B) concentrate on yaw, pitch, and roll sensations.
C) consciously slow the breathing rate until symptoms clear and then resume normal breathing rate.
見通しが悪い中を飛行中に、空間識失に陥った場合での最善の対処法は。
A) 航空機の計器のみを信じる。
B) 左右、横、縦ゆれの感覚に集中する。
C) 症状が元に戻るまで、意識的に呼吸を遅らす。
Visibilityが制限されている際の飛行で、Spatial Disorientationに陥った場合、最善の対処法は。。。。
A) 航空機のInstrumentsのみを信じる。
B) Yaw, Pitch, Rollの感覚に集中する。
C) 症状が元に戻るまで、意識的にBreathingを遅らす。
Spatial Disorientation 空間識失調、 Vertigo。
Restricted 制限された、限られた、見通しの悪い
Overcome 対処する、困難や悪状況からの脱出する。
Effect 影響、症状
Rely upon (on) 〜のみ信じる
Sensation 感覚、感じる事
Consiously 意識的に、知って
Breathing Rate 呼吸の割合
Symptom 症状、状態
Clear 色々な意味がありますが、この場合は「無くなる」 (症状が無くなる、治る)
165.
Pilots are more subject to spatial disorientation if
A) they ignore the sensations of muscles and inner ear.
B) body signals are used to interpret flight attitude.
C) eyes are moved often in the process of cross-checking the flight instruments.
パイロットが空間識失調に陥りやすい状況は?
A) 筋肉の感覚や平衡感覚を無視した時。
B) 体で感じた感覚を元に飛行姿勢と考えた時。
C) 飛行計器をクロスチェックする為に目を多く動かした時。
PilotがSpatial Disorientationに陥りやすい状況は?
A) MuscleやInner Earの感覚を無視した時。
B) 体で感じた感覚をFlight Attitudeと考えた時。
C) 飛行計器をCross-Checkする為に目を多く動かした時。
Spatial Disorientation 空間識失調、 Vertigo。
Inner Ear 中耳とでも訳すべきでしょうか、この問題では耳の奥にある平衡器官を示しています。
Interpret 判断する、 決める
cross-checking 複数の物を確認する、見る。 一つでなく、色々な計器を見ながら飛行する事。
Spatial Disorientation 空間識失調 (Vertigo)
上下や傾きが分からなくなる事。
視程が悪い時や、夜間に起こりやすくなります。
地平線が見えている時は問題は無いのですが、
雲や霧の中や地平線が見えない状態で、飛行機の姿勢が分からなくなる状態です。
飛行時間が多くあっても、かなり起こりやすい状態です。
この状態になると体の感覚と飛行姿勢が会わなくなり、状況が分からなくなります。
地平線が見える時は直ぐに、頭の中が修正できますが
見慣れた地平線が見えないと、頭が混乱を起こして飛行機の姿勢が分からなくなります。
精神的な影響も大きく、一度狂いだすと修正できずに墜落に陥る場合があります。
人間では誰にでも起こりえる普通の状態ですが、対応が出来ないと非常に危険です。
地平線が見えない状況では、体が感じる物や機外から頭に入ってくる情報は全て狂っています。
通常では「癖」で計器を見て、「癖」で修正が出来ているのですが、ちょとした事で狂いだします、
もし間違った情報で飛行すると、もっと姿勢が悪くなるので状況はすぐに悪化します。
そうなると不思議な物で、自分の間違えた情報が正しいと思えてきます。
地平線が見えない時は、自分の感覚を全て無視し、計器のみを信じて飛行します。
自分自身の感覚を無視するのは非常に困難ですが、これが出来ないと墜落します。
また一つだけの計器を見るのではなく、複数の計器を確認を行ないます。これをCross Checkと言います。
(理由 速度計だけを見ると、方向やバンクが狂いだします。)
天気が良くても夜間では注意が必要です。
田舎など暗い所を飛ぶと、暗くて地平線が見えない時があります。
町の明かりもまばらで、地平線と思える物がただの光の塊の場合で、違う時も多いです。
ロサンジェルスの様な大都会でも光が多すぎて地平線が分からない場合もあります。
天気が良くても地平線が分からない時は、自分の感覚を無視して計器を信じてください。
数千時間の飛行経験があっても、Spatial Disorientationは起こります。
陥っても普通です。大事な事は、それを認識し適切に対応するかです。
対応さえ出来れば、直ぐに回復します。
166.
The danger of spatial disorientation during flight in poor visual conditions may be reduced by
A) shifting the eyes quickly between the exterior visual field and the instrument panel.
B) having faith in the instruments rather than taking a chance on the sensory organs.
C) leaning the body in the opposite direction of the motion of the aircraft.
前方が良く見えない場合の飛行で、空間識失調に陥る危険性を減らす方法は
A) 外部と内部の計器の間を交互に素早く目を動かす。
B) 感覚器官を信じるよりも計器を信用する。
C) 航空機の動きの反対側に体を傾ける。
Poor Visial Conditionでの飛行で、Spatial Disorientationに陥る危険性を減らす方法は
A) 外部のVisual Fieldと内部の計器の間を交互に目を動かす。
B) Sensory Organsを信じるよりも計器を信用する。
C) 航空機の動きの反対側に体を傾ける。
Spatial Disorientation 空間識失調、 Vertigo。
Poor visual conditions 雲、霧、雨、雪、ゴミなどで回りが良く見えない状態
Visual Field 目で見る場所、コクピットから見える範囲
Having Faith 信用する、自身を持つ、信じる
sensory organs 感覚器官、外部を感じる所
leaning 倒す、傾ける
Spatial Disorientation 空間識失調、 Vertigo
空間に対する自分の姿勢が分からなくなった状態。
想像している航空機の姿勢と、実際の姿勢の間に大きな差があり、操縦が困難になる事。
雲の中や、視程が悪い時、夜間飛行などの時に起こりやすい。
特に雲の中では起こりやすい。
特に計器飛行の訓練を十分に受けていないと「簡単」に陥る。
Private Pilot Knowledge Test (Private Written Exam) 05/23/2007 :
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