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Private Pilot : 2007年 Airman Knowledge Test Question (Written Exam)
86.
A precaution for the operation of an engine equipped with a constant-speed propeller is to
A) avoid high RPM settings with high manifold pressure.
B) avoid high manifold pressure settings with low RPM.
C) always use a rich mixture with high RPM settings.
定速可変プロペラを装備しているエンジンを操作する場合の注意する事は。
A) 高いRPM設定で高マニホールド圧になる事を避ける。
B) 高マニホールド圧で低いRPMになる事を避ける。
C) 高いRPM設定では常時、混合気を濃い目に設定する。
Constant-Speed Propeller を装備しているエンジンを操作する場合の注意する事は。
A) High RPM設定でHign Manifold Pressureになる事を避ける。
B) High Manifold PressureでLow RPMになる事を避ける。
C) High RPM設定では常時、Rich Mixtureに設定する。
Precaution 注意
Equipped with 〜を装備している、〜が付いている
Manifold Pressure エンジンの入り口の気圧
87.
How is engine operation controlled on an engine equipped with a constant-speed propeller?
A) The throttle controls power output as registered on the manifold pressure gauge and the
propeller control regulates engine RPM.
B) The throttle controls power output as registered on the manifold pressure gauge and the
propeller control regulates a constant blade angle.
C) The throttle controls engine RPM as registered on the tachometer and the mixture control
regulates the power output.
定速可変プロペラを装備しているエンジンの操作方法は。
A) スロットルでマニホールド圧計に表示されるエンジン出力を制御し、プロペラ・コントロールでエンジンRPMを制御する。
B) スロットルでマニホールド圧計に表示されるエンジン出力を制御し、プロペラ・コントロールでプロペラの角度を制御する。
C) スロットルでタコメーター上の数値を変化させてエンジンRPMを制御し、ミクスチャ・コントロールでエンジン出力を制御する。
Constant-Speed Propellerを装備しているEngineの操作方法は。
A) ThrottleでManifold Pressure Gaugeに表示されるエンジン出力を制御し、Propeller ControlでEngine RPMを制御する。
B) ThrottleでManifold Pressure Gaugeに表示されるエンジン出力を制御し、Propeller ControlでBlade Angleを制御する。
C) ThrottleでTachometerに表示されるEngine RPMを制御し、Mixture ControlでPowerr Outputを制御する。
Registered 記録された、表示している
Regulate 制御する、支配する
Blade Angle プロペラの角度の事
Tachometer タコメーター、エンジンの回転計
Power Output 出力、エンジンが生み出している力
Constant-Speed Propellerに付いての説明。 お勉強室での説明(図・写真付き)はこちら
Constant-Speedプロペラでは、ピッチを変える事でプロペラの効率を上げます。
(この場合、ピッチとはプロペラの角度の事です。)
プロペラコントロールで効率の良いピッチを設定します。 (直接、プロペラの角度を調節するのでは無く、プロペラの回転を調節します。)
Fix-Picth Propellerの場合
1.飛行機の速度が速くなる。
2.機体やプロペラ周辺の気流が変わる。
3.プロペラの迎角が小さくなる。
4.迎角が小さくなる分、プロペラの空気抵抗が減る。
5.エンジンの回転(プロペラ速さ)が早くなる。
6.しかし、迎角が小さくなった分、プロペラの効率が変わる。
7. 普通は推力が弱くなる。
Constant Propellerの場合。
1.プロペラの回転が速くなると、、、、
2.遠心力が強くなる。
3.遠心力を感知して、ピッチが自動的に大きくなる。
4.元の速度まで(回転数まで)速度が落ちる。
5.迎角が殆ど変わらない。
6.高速でもプロペラの効率は安定し、推力の低下も最小限。
飛行機が早く飛んでも、プロペラの速度が一定になるのが特徴で、
効率の良いプロペラの迎角を守ろうとします。
一定の速度と言う意味で、Constant Speed Propellerと呼ばれます。
エンジンの出力を測定するには。
Constant-Speed Propeller通常、エンジンのスロットルを開けてもRPMは変化しません。
ですから、飛行中はタコメーター(RPM)を見てもあまり参考にはなりません。
(地上や下降時などでの超低出力時ではRPMが参考になります。)
その為、エンジン出力を知るのにシリンダーに入る混合気の大気圧を測ります。
それをマニフォールド圧、Manifold Pressureと言います。
その気圧が高くなればなるほど、エンジンに沢山の混合気が入っているので
エンジンの出力が有ると分かります。
エンジン・コントロール
・Thorttle Controlはエンジンの出力を制御し、Manifold Pressureを in-Hgで測定。
・Propeller Controlはプロペラのピッチ、迎角を調節しタコメーターのRPMで表示されます。
前に押すとHigh RPM (低ピッチ角)で手前に引くとピッチ角が大きくなり低RPMになります。
・Mixture ControlはFixed-Pitchと同じで燃料の混合比を調節します。
Constant Speed Propellerで避けなくてはいけない状態:
エンジンが高出力の時、プロペラの抗力が強すぎると軸やエンジン内部にストレスが掛かります。
あまりにもストレスが強いと損傷を起こす可能性があるので、高出力にする時は注意が必要です。
エンジンの馬力は数百馬力があり、プロペラの抗力も想像以上に強いので、簡単にエンジンを破損させます。
Low RPM設定時のHigh Manifold Pressureが注意で、避ける必要がある状態です。「高出力・低RPM(空気抵抗)」
出力を変える時の順番:
上げる時は、 必ず先にPropeller Controlを設定してから、エンジン出力を上げます。
逆にすると高出力で高抗力(抵抗)の状態になるので、注意してください。
離陸時や着陸時のGo-Aroundなどでエンジンを最高にする時(可能性がある時)は
先にPropeller コントロールを前(High RPM)にし、高出力に備えます。
エンジンを下げる時も注意です。
必ず、先にスロットルを下げてから、プロペラを調節してください。
エンジンが高出力になってるので、先にプロペラ変えると危険です。
Private Pilot Knowledge Test (Private Written Exam) 05/23/2007 :
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