航空無線、ATCの基本 (旧バージョン) 無線の入門ページのつもり
私が勝手に考えている基本ですが、そんなに間違ってないでしょう。 それとこのページは長すぎますので、近い内に分割しますね。 (今は分割前の、旧式として残して有ります。新しいのもこれが元です。)
取りあえず、ATCを聞いて耳を馴らして下さい。 初めは何を言ってるかさっぱり分かりません。宇宙の言葉?と思えるでしょう。けど耳が勝手に慣れてきて、不思議と聞こえる様になってきます。 基本は英語ですが、独特で簡単な文法もあるし、通常の英会話よりは数段簡単です。
とりあえず文法だけでも、覚えておいてください。
省かれる時が多いですが、基本は下記の順番です。
1. 相手の名前
2. 私は誰
3. 場所
4. メッセージ・リクエスト・1・2・3・・・・・・・リクエスト、報告、ATIS Info、指示、などなど
2番目の航空無線上での名前の事をCall Signと言います。 アメリカでは機種名の次に機体番号が続きます。 例えば Cessna 2727F や Baron 123AAなどです。 (Nは省きます。)
エアラインは会社名+便名です.。 (例 "United 886")
例
A. "Apple Tower, Cessna 2727F, 10 miles north,, request landing with information Delta."
B. "27F, Runway 04 Right"
C. "Peach Approach, Cessna 123CJ, Over Grape VOR at 2,300 feet, climbing to 4,500, request flight following to Lompoc Airport, LPC.. "
|
例・A |
例・B |
例・C |
1. 相手の名前 |
Apple Tower |
(省略) |
Peach Approach |
2. 私は誰 |
Cessna 2727F |
27F |
Cessna 123CJ |
3. 場所 |
10 miles north |
(省略) |
Over Grape VOR,
at 2,300 feet,
Climbing to 4,500 feet |
4. メッセージ |
request landing,
with infomation Delta |
Runway 04 Right |
request flight following to
Lompoc Airport, LPC. |
メッセージ・リクエストは有るだけ続きますけど、特別なルールはありません。 要点をまとめて相手に分かり易く、簡単に伝えるのが方法です。 最初は分からなくて当然ですから、他の人の交信を聞いても良いでしょう。英会話の文法とは違います。
貴方の名前として伝えるN-Number(機体番号)なんですが、最初は機種と全ての番号を伝えます。次からは下の3桁だけで混雑を防ぎます。 明白な情報は省略いて、無線の混雑を防ぎます。
例 Cessna 210のN-1234Nなら "..... Cessna One Two Three Four November......."と最初の交信で全て言って、二度目からは "34N........"と省略形で伝えます。
当たり前ですが、管制官は3番の「場所報告」はしませんし、忙しくなると管制官名も省かれる事も増えます。まあアメリカ人でもあり、癖になってる場合も有るので、そこらは臨機応変に。意味は同じです。
コツはゆっくりと、一文字一文字を綺麗に言う事です。間違えても早口で言わないように!
免許を取って慣れてくるとどうしても早口になって、逆に通じません。相手が忙しくても一語一語を丁寧に。
後は慣れるだけです。本当にATC耳と言うのが有りますよ。
慣れない空港や自信が無い時は、先に管制官を呼び出す方法もあります。
"Socal Approach, Cessna 123JC, over" すると相手に余裕がある時に "Cessna 3JC, SoCAL Approach, go ahead" と呼び出してくれるし、先にCall Signを言っておく分、楽になるケースが多いです。日本人の発音に慣れていない管制官が多いので、初めての所やレーダー管制の場合は特にお勧めです。
Student Pilotなら、
最初の交信で、最後に"...I am s Student Pilot"と言う事で、特別扱いをしてくれる場合があります。無理な事は避けたり、ゆっくりと言ったり、安全な方法を考えてくれる場合があります。 生徒と言う事で、多少のSay Againやミス、誤解も理解してくれるかも知れませんし、特別に注意をして見てくれるでしょう。
FAAが薦めている方法でも有るのですが、日本人には薦めない教官も居ます。理由としては特別扱いすぎて、不要な事まで無線で言ってくるので、逆に英語で悩む場合もあります。管制官が親切でも会話口調で言われると、さっぱり分からなくなる場合もあります。また管制官が忙しいと、何も変わらない時も多いです。義務付けはされていないので、言うか言わないはパイロットに任されます。私はお勧めしますが、反対する教官の意味も理解できるので、判断は個々にお願いします。
Phonetic Alphabet 一覧表
上記で2727Fを「2−7−2−7−Foxtrot」と言います。
これは、アルファベットは無線では誤解を生じやすい為、それを防ぐ為にA、B、Cを言わずにわずに、アルファ、ブラボ、チャーリーと言います。 これからをPhentic Alphabetと言ってアメリカの航空無線用に各文字に割り当てられています。 別ページに表を作りました。私の意見やアイデア付です。是非見て覚えてください。ついでに私の英語発音対策も書いておきました。
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