HOME CONTACT LINK 検索
   ATC:航空無線      筆記試験 > PVT : IFR      PTS:飛行試験項目      お勉強室      航空辞書      けいじ板  

4. Traffic Advisory (飛行交通情報) ApproachやCenter も少々

広い所を飛行中に、管制官と交信していると、交通情報、Traffic Advisoryをくれます。
これは「他の航空機が近くに居るよ」注意してくれる事を言います。
通常では、Trafficで始まり、機種、方向、距離、高度、飛行進路をの順で教えてくれます。
勿論例外はありますけど、「離陸してるよ」とか、「平行に飛行してるよ」とか、常識の範囲内で色々と教えてくれます。 忙しくなってくると、あまり教えてくれない場合もあります。

ここにも説明があります。

Traffic Advisoryと時計版


方向

方向は時計盤の目盛りを用いて説明してくれます。
目の前が12時、後ろが6時、右の翼端が3時、、、と言う風に時計の方向で教えてくれます。
"... traffic, Bonanza at 12 o'clock ..." ボナンザが目の前の方向に、、、
"... traffic, Sencea, 10 o'clock ..." セネカが10時の方向、左の翼より約30度のほど前方に
"... traffic, Cherokee 1 to 2 o'clock ..."チャロキーが進行方向より右30度から60度の方向に
"... unknown traffic at 11 o'clock..." 交信をしていない飛行機が近くに来ると"unknown traffic"と言います。
"at"は付けたり付けなかったりですので、大きな意味の差はありません。

なお、管制官は「あなたの飛行コース」に対しての方角を教えてくれます。 Headingではありません。 管制官は「レーダーの動き」を見ていますので 風に対する修正は分りません


距離

距離はマイルです。(アメリカや日本での飛行機の世界ではマイルが多く使われます。)


高度

高度はもちろんフィートで言い表されます。
種類も伝えてくれる場合があります。省かれる場合も結構ありますけど。

"Indicated" レーダーで表示されている高度です。
航空機に搭載されているTransponderのMode−Cの信号に高度の情報が含まれて居ます。
"Reported" Mode−Cが無い飛行機では、管制官には高度が分かりません。
管制官は操縦士に高度が聞き、その高度を伝える時に付けます。
"Altitude Unknown" Mode-Cが無い航空機で管制官と交信していなければ、存在は分かっても高度が不明です。その時に使われます。


飛行方向

飛行方向は、その飛行機が飛行している方向を「xxx-bound」と多くは教えてくれます。状況によっては色々な言い方に変えて教えてくれます。

もし同じ方向なら"Same Dorection"
正反対な様な方向なら"Opposite Direction"、
近付いて行くようなコースであれば、"Conversing"
追い抜かれる時は"overtaking (your leftなど)"と言う言い方もあります。
また訓練飛行してるなら、"Manuvering"。
ある地点に向かって居るな"inbound yyy" か "approaching yyy" と言う風に教ええくれます。

もし対象の航空機が空港付近なら
"Departing" 出発している。離陸し離れてます。
"Approaching"着陸の為に向かってます。

また距離が近い場合や、アプローチ中、順番が有る場合などは"report (you have it) in-sight"と見えたた報告とするように、と確認する場合もあります。

着陸中なら、"on ILS"とか計器飛行のILSのLocalizerのコースを飛んでるよ、、、(計器飛行)等のように、言うような言い方も色々と有りますが、無線に慣れてくると自然と理解できるようになります。まだまだ色々と種類がありますが多くあり過ぎるので、今思いついた分だけ書き出してみました。


"... traffic, Cessna, 2 o'clock, 5 miles, 4,500 feet indicated, west-bound ..."
"... traffic, Cessna, 4 o'clock, 7 miles, 5,500 feet reported, opposite direction ..."
"... traffic, Airbus 380, 7 o'clock, 3 miles at 2,700 to 10,000, overtaking you from on your left side ..."
"... traffic, MD-80, 8 o'clock, 6,000 feet decending, same direction approaching JFK, report insight ..."
"... unknown traffic, 11 o'clock, 5 miles, manuvering, altitude unknown ..."
"... traffic, Cessna, 2 o'clock, 5 miles, 4,500 feet reported, same direction approaching xxc airport, do you have him insight?"

Approach and Departure Control, Centerを少々
  このセクションは クロスカントリー用です。離着陸の練習には不要です。

大きな空港の回りでは、管制塔だけでは管制が出来ません。その様に多くの航空機が飛行している管制する為にApporach ControlやDepartureが一緒になって多くの航空機を安全に管制します。またその様な大きな空港の回りにある空港の航空機も管制する場合も有ります。離着陸をせずに通過するだけの航空機も管制します。基本的には着陸していく航空機をApproachが管制して、離陸していく物をDepartureが担当します。周波数が同じ場合もあれば、違う場合もあります。 空いている時間帯では一人の管制官が複数のエリアを管制する場合もあります。またApproachが無い所ではCenterが広範囲に渡って管制を行ったり計器飛行をしている者に指示を出したりします。Approachが有ってもある程度の高度以上になればCenterが管制する場合もあります。 基本的にはデータを供給しあっています。 現在では殆どのエリアでレーダーが中心的な役割をおこなっています。

Radar Traffic Following 
VFR機が比較的長い距離を飛行する際に、管制官にRadarでのTraffic Advisoryや監視などの情報が欲しい場合に使います。100%の保障は無くてもRadarで他の飛行機との監視をしてくれるので、かなり便利なサービスです。管制官も私たちの目的などや緊急の場合に指示が出せるので喜ばれるでしょう。初めはこちらから、、、、

"SoCAL Approach, Cessna 11111, over xxx, request Traffic Following to yyy airport"

上記のように伝えます。(文法は何時もと同じです。)するとyyy空港までレーダーでのサービスを色々と提供してくれます。また管制空域が変わる時には先に情報を伝達しておいてくれて、次の周波数まで教えてくれます。 また空港名を言っても、その空港を知らない時が多いので目的地の空港コード聞かれる時が多いです。"3-Letter identifer" や "Airport iditification" を教えてくれと言う場合があります。 Montgomery FieldならMYF、 サンフランシスコならSFOなどです。 私の英語にはどうしても日本人アクセントが有るので言うようにしてました。

"Oakland Center, Cessna 12345, OVER Panoche VOR at 6,500, Papa, X-ray, November, request Radar Following to Mongomery, Mike Yankee Foxtrot"

この様に伝えます。心配しなくてもアメリカ人でもよく聞かれていますので、私は自分から言うようにしています。

数秒後にSQUAWKコードが伝えられます。
"Cessna 12345, Oakland Center, SQUAWK 1234"と言う風に返事が有るでしょう。
"Cessna 345, SQUAWK 1234,"と答え、その数字ををTranspoderに合せて待ちます。
"Cessna 345, Oakland Center, Radar Contact..."という風にレーダー上で確認したと伝えてくれます。その後に続く物は飛行機の位置です。その後はRadar上に他の航空機が居れば教えてくれたり、コースの確認をされたりします。 他の航空機の存在も知る事が出来るのでかなり安全に飛行できます。管制空域の端に来ると次の管制官に回されます。Hand-offと言いますが、多くの場合は事前に情報を伝えておいてくれるので余りする事はありません。周波数を変えて、高度を伝えるぐらいです。

"Cessna 345, contact Los Angeles Cneter on 123.45"
"Roger, contact LA on 123.45," 周波数を変えて、、、
"Los Angeles Center, Cessna 12345, at 6,500"
多少の簡単な質問やアドバイスはあるかも知れませんが、これで大体の事は終わりです。
この後もTraffic Advisoryがあったり、数回のHand-offが続きます。 そのまま、着陸する空港のTowerまでHand-offしてくれる時もありますが、途中でサービスが終わる場合もあります。

終わりの場合は"Radar Serviced Terminated"と伝えれます。これで終わりと言う意味です。 多くの場合はその時にTransponderをVFRの1200に合せるように言われます。 "Squawk VFR" や "SQUAWK 1200" と言われますが、たまにそのままの場合もありますが、故意的なときも有れば、ど忘れもあるでしょう。

Radar Vector
レーダー誘導とも言われ、希望する地点までレーダーで誘導してくれます。場所が分からなくなって迷子になったと言いっても良いのですがRader Vectorと言って誘導してもらうと多くの問題が解決します。管制官の都合で行われる場合もあります。

"Cessna 12345, Request Rader Vector to Torrance Airport, Tango, Oscar, Alpa"
"Cessna 12345, SoCAL Approach, Roger, Radar Vetor to Torrance Airport, Turn Right Heading 030"
”... Suggest heading 090"の様に誘導してくれます。

おまけのサービス
もし、BravoやCharlie, Restricted Area等に近付くと、進入許可や「入るな!」と言う様な事も言ってくれます。
"Clear to Enter Class Bravo" Class-B空域の飛行を許可します。(Cleass-BではATCクリアランスが義務付けられています) "Clear to xxx" がATCクリアランスと言うものです。Class-Bには必ず必要です。空港の名前を言う時もあります。

駄目な場合は
"Remain Clear of xxx" xxx空域には入らないように。
"Remain Clear of Class Charlie"
と言う風に伝えてきます。 場合によってはRader Vectorで回避させられる事もあります。 これはおまけのサービスなんで、交信しているからと言って、何処でも自由に飛べるわけではありません。交信中でっも何らかの理由で無許可でClass-Bに入るのは違法行為です。 あくまでも自分の位置を把握し、進入禁止空域は無断では入らないように。

"... request Radar Vector around Class Bravo Airpspace..."とリクエストする方法もありかもね。

また同じ様に雷雲(Thunderstorm, Cell)を迂回する誘導をリクエストする事も出来なくないですが、彼らのレーダーは航空管制用なので、精度は高くありません。 気象用では無いので、緊急時や急激な天候の変化が無い限り頼らない方が良いでしょう。

Rader Contact Lost
何かの理由でRadr信号が届かなくなった時に言われます。多くの場合は装置の故障ですが、まれに山に隠れてRadar信号だけが届かない時もあります。

Transponder 
レーダーでは航空機の存在とその位置(方向と距離)までは判断できます。しかし多くの航空機が居ると区別が付かなくなります。区別を付ける為に航空機にはTransponderと言う物が搭載されています。4桁の数字を操縦士がセットする事によって、4096通りの信号を出す事ができます。その4桁の数字の事や合わせる事を「SQUAWK、スクオーク」と言います。Transponderが航空レーダーの信号を受信すると、SQUAWKしている信号を返信(送信)します。その返信された信号でレーダー上の航空機を区別し、管制業務を行います。Transponderには色々と有りますが、"Mode-A" か "Mode-C"が殆どの民間機に装備されています。Mode-Cには高度情報が含まれていますが、Mode−Aには高度の情報が含まれて居ません。 Class-BやClass-CなどでMode−Cが義務付けられています。

1200 普通のVFRの状態
7700 緊急事態
7600 無線機の故障
7500 ハイジャック

目次 航空無線
0. 基本と文法
a. 無線のABC、Phonetic Alphabet 
1. 無線交信の準備
2. 離陸する滑走路へ
3. Takeoff 離陸します。
4. Traffic Advisory 交通情報
5. 帰宅、 着陸に向けて
6. 駐機場へ
7. 離着陸の練習 Closed Traffic


注意: 2010年09月からFAAのTowerの指示が変わりました。  離陸時に滑走路上で待機せよと言うのが、 新しく国際標準の"Line-up and Wait"に変わり、以前の"Position and Hold" や Taxi into Position and Hold"が廃止されました。  このサイトでは以前の ...Position and Hold."の音声データが大半です。  現在はLine Up and Waitです。申し訳ございませんが、この部分は注意して下さい。


基本とお勉強

注意:ATCの変更
以前に作ったの

ATC in the USA

Carlsbad - Palomar
Ft. Lauderdale Excutive, FL
El Monte Airport
Las Vegas, McCarran
Leesburg, Florida
Livermore Airport
Long Beach Airport
LAX Los Angeles Int'l
Hillsboro, Oregon
Montogomery Field
Pompano Beach Airpark, FL
Portland International, OR
Reid Hillview, San Jose
San Diego International
SFO San Francisco Int'l
San Jose International
Torrance Airport
Other SF Area

サンフラン付近
UA in SFO



日本のATC

その他のATC

Air Force One

ハリケーンGustav
ハリケーン IKE

仮データセンター
 (以前に製作した物)

私の装置たち

 

HOMEATC:航空無線筆記試験 > PVT : IFRPTS:飛行試験項目お勉強室航空辞書けいじ板LINKサイト検索
Copyright c 2007-2017 Koji Ueda. All rights and Copyrights are the properties of Koji Ueda. All Rights Reserved. 上田浩史に著作権はありますが、お勉強・訓練には使ってね。教育関係はの方は必ず「CFI Japanから」と添えてお使い下さい。