ATC Clearance 管制承認・許可
これは管制官、ATCが出す許可の事を言います。 離着陸などの許可が代表例ですね。
ここコーナーではTaxi、Takeoff,そしてLandingにClearanceが必要となります。
ATC Instructions 管制指示
こちらは、操縦士に対して止まれとか、xxxから入れ、高度等の指示の事を言います。
パイロットは両方とも従う義務があります。名前と意味も両方とも違いますが、パイロットの観点から見ると、両方とも従う必要が有ります。 細かく言うと、Clearanceは「何かを行っても良い」と言う意味で、Instructionは「指示や命令」と言う意味があります。
またClearanceは許可と言う意味ですが、他の航空機に対して優先権(Priority)を与えていると言う意味ではありません。 ただ指定の事をしても良いと言う意味で、好き勝手に出来る訳ではありません。 「2番目にOKだよ」と言うようなClearanceの出し方もします。 また「指定空域に入っても良いよ」の様なClearanceもあります。
"..... You are number 2, follow Cessna 1 mile final, Cleared to land ....." 2番目に着陸して良いよ。
また、通常ATCは全ての航空機との間隔(Separation)を保っているとは限りません。 見えない場合もあり、全てパイロットの報告だけで管制している場合もあります。 (管制官とレーダーはセットでは無いんですよ。 たとえIFRでも。 勘違いしないでね。)
最近はRadar網が発達しているので、多くの地域でレーダーサービスが行なわれています。 その為か管制官が全てを把握していると勘違いされる傾向があります。 でも実際は知らない事が多い場合があります。 (見えていない時が多いかも。) Radarは低空では入りませんし、忙しい時はVFR機をRadar Screenから消し去る事もします。
またTowerも田舎であれば、レーダー無しで双眼鏡とパイロットの報告だけで管制を行っている所も普通です。 (レーダーでも見ていますが、レーダーの場合には影や高度の制限が有って、見えていない場合が多いんです!) これは計器飛行であってもです。