8.Closed Traffic
Traffic Patternって何? 単にパターンとも言います。
Runwayの回りは勝手に、コースを作って自由に飛べる訳ではありません。滑走路の周りには、Traffic Patternと呼ばれる飛行コースがあります。自動車のように線が引かれている訳でもありませんが、皆に共通なルートがあります。 このルートは長方形でTraffic Patternと呼ばれています。
- Upwind Leg離陸直後の真っ直ぐなコース。 500 feet AGLか滑走路の先端まで、遠い方。
- Crosswind Leg 垂直に曲がったコース。 このまま出て行くと、(Crosswind Departure, 90度)
- Downwind Leg 滑走路と平行ですが、逆向きのコース。
- Base Leg 着陸の為に、90度曲がったコース。微調整を行う所でもあるのでBaseと言うのでしょう。
- Final Leg 着陸するまでの、真っ直ぐなコース、Straight-inは真っ直ぐに入るコースです。
- 45, forty five Downwindに入る為のコース。通常では45度の角度で進入するようにします。
- Straight-Out 離陸後、真っ直ぐに出て行くコースです。
- 45 departure 離陸後、Crosswindで45度旋回をして、出て行くコースです。
- 離陸後、Downwind(180度旋回)をしてから出て行くコース。
Traffic Patternと呼ばれているのは1番から5番で、6番の入り口があります。 7番から9番は離陸の方向です。またTowerのある着陸では、Straight-inと言って、直接Finalに入る方法とか有ります。でも、見え難いので、 Non-Tower空港では6番の45°までに高度を落として、3番のDownwindに入るのが基本です。
45 Entryをする時は必ず、Traffic Pattern Altitudeまで高度を下げてくださいね。あまりにも高度に差が有ると、CrosswindやDownwindに居る飛行機には。貴方の発見が困難になります。また45Legも出来るだけ、Downwindの真ん中になる様に入るのが基本です。(図はちょっと早いけど) 他のパイロットも同じ様にしているので、Crosswind Legよりも早くDownwindに入ったり、Baseに近づきすると貴方が見えません。Towerがあれば、アドバイスをしてくれるので、まだ良いのですが、Non-Towerでは注意してくださいね。無線機を積んでいない飛行機も居ますからね。
基本高度は決められており、Pattern Altitudeと言います。 多くは1,000 feet AGLが多いですが、空港によって違うので離陸前に、Airport/Facility Directory等で確認しましょう。
Traffic Patternの名前もその風を元に付いています。(1〜3番)向かい風で風上に向かうので、Upwind。 横から来るのでCrosswind、そして風下に流されるので、Downwindと名前が付いています。BaseとFinalは着陸を意識して名前が付けられています。元々はBaseで着陸に対しての調節をし、最終の意味のあるFinalと言うコースがあります。
Patternは左側回りが基本ですが、右回りの場合も多く存在します。Segmented CircleにPattern方向が描かれていますので、管制官の居ない空港では、空港の上空の飛行して方向を確認しましょう。また、それを区別する為に、Right や Left を付けて区別をします。(on left Crosswind, on right base等。) 訳では便宜上、コースと言っていますが、正式には「Leg」と呼ばれます。実際は省いて呼ばれる時が多いです。
Non-Controlled Airportの場合
CTAFの周波数を使って、他の航空機と確認しながら、Traffic Patternを正しく回るのが基本です。しかし、無線機の無い航空機も居る可能性があるし、また私達、外国人が意味も分からず飛行している場合がありますので、Towerの有る空港よりも神経を使い、より多く眼を使いながら飛行します。
着陸の際は、空港の上をPattern Altitudeよりも高い高度で通過し、風向き、滑走路の状態、Segmented Circleを見てTraffic Patternの向き、そして他の航空機の位置を確認します。 そして、Traffic Patternの正しい方向へ飛行し、Downwindのほぼ中心へ45度の角度で進入します。また飛行機が見やすいように45度ではTraffic Pattern Altitudeで飛行します。 英語の出来ない人は、あまり無線を聞いていないと思いますが、可能な限り、相手の無線や質問を聞いて飛行してくださいね。
離陸の際は、Airport/Facility Directoryなどを見て使用する滑走路のTraffic Patternの方向を確認してから離陸します。コースはTraffic Patternで決められたコースを飛行してください。基本的には左旋回(Left Turn)ですが、空港や地域の事情で右旋回(Right Turn)の場合もあります。 勝手なコースを飛行すると、他の飛行機には貴方の意思が分らず、また想定外のコースから来ると見落とされる可能性も高まりますので、空中衝突!なんて事もあります。空中衝突での生還率はほぼ0%なんで中位です。 必ずFAAが指定したTraffic Patternを使って出発してください。
離陸する飛行機と、着陸してくる飛行機が、空中衝突する可能性が一番高いので、CTAFと貴方の眼を駆使して安全に飛行してください。 また正しいコースを飛行する事で、相手にも見やすくなります。
離陸する滑走路は、基本的には向かい風が真っ直ぐに吹く様な滑走路を選びます。しかし、他に航空機がいる場合は、違うのも使っている可能性があるので注意して無線を聞いてください。 他の航空機と違う滑走路を使う時は、CTAFで明確に貴方の希望を伝えて、安全が確認できてから飛行してくださいね。
また、CTAFで貴方の位置や意思を伝える時は必ず明確にね。 (Position Report and Intension)管制官が居ないので、変な発音で言うと無視されて危険な場合になる可能性があります。 またCTAFは周波数が少ないので、上空では複数の空港のCTAFと混信します。 その為に、送信の初めだけ出なく、終わりにもその空港名を言って下さい。
"O-bento Traffic, Cessna 12345, on Base, Runway 35, O-Bento"
風向きと離着陸
航空機はそれ自体に対する空気の速さで動きますので、離陸着陸は風に向かって行われます。送り風だと抵抗が少ないのですが、飛行機は空気に対しての速度が重要になります。送り風では地面から見ると速度は速くなりますが、通過する空気が少ないので十分な揚力を得る事が難しくなります。 向かい風だと、その風力分も飛行機の速度となるので離着陸距離が短くなるし、障害物も越えやすくなります。
微風の場合は、一般的によく使われる滑走路を使うのが良いでしょう。 UNICOMが居る所では、推奨のRunwayを言ってくれます。 ただ注意点は、UNICOMはガソリン屋とかがサービスで行ってるので、貴方の事なんて見てませんし、深くも考えていません。 参考にしても良いけど、 後はすべて自己責任で行ってくださいね。 UNICOMの推奨と逆の滑走路を使ってる輩もいます。 中には無線機の無い飛行機もあります。
ですから、Non Towerではかなり注意して見ていないと危険です。 またNon-Towerでも、よーーく無線を聞いて下さい。貴方が想像するよりも多くの飛行機が空港を使っています。 私はNon-Towerでは、くどい程、Reportを繰りかしますし、同じTrafficにもう一機居れば友達にならろうと勘違いされるほど、丁寧に繰り返し伝え、ガンガンと話かけます。