混んでいる時や少しだけ滑走路が空いている場合、管制官が無理やり離陸させてくれる時があります。その時は"Clered for immidiate takeoff ...."と言うクリアランスをくれる時があります。これは「早く離陸せよ」と言う意味です。この時はゆっくりと離陸する事は許されませんので、無理と判断した時や自信の無い時は断りましょう。
".... Cessna 27F, Runway 28R, Cleared for immidiate takeoff, traffic on xxx ......"
「滑走路28Rより直ちに離陸せよ。xxx に航空機が居ます。」
たまに、パイロットに判断を任す場合もあります。
".... Cessna 27F, Cleared for immidiate takeoff or hold short of Runway 28R,, traffic on xxx ......"
直ぐに離陸するか、滑走路の手前で待機せよ、、、、、、、
最終的にはパイロットに責任が有るので、断る事は可能ですし、嫌がられる事もありません。その際は
"27F, I will hold (short)"
"27F, I will wait (for xxx)"
ちょっと代わった言い方なら
"27F, I will wait for the traffic, I have no confidence...."
"27F, I will wait for traffic, It looks too close for me.."
断る理由としては、、、、自信が無い場合や、なんらかの理由で敏速に行動が取れない時、飛行機や空域に慣れていない時、近すぎて危険だと判断される時、管制官が間違っていると思う時、前に離陸した飛行機の乱気流が気になる時。 訓練で確実に行い時など、理由は色々と考えられます。言いたい事は「管制官に言われたじゃなく、危険だと判断した時は無理するな」です。
そこまで、急ぎでは無いけど、俊敏に行動を求める場合もあります。
".... Cessna 27F, Runway 28R, Cleared for takeoff, no delay, traffic on xxx ......"
「No Delay」とは「遅れなく」 とか 「ゆっくりせずに」、「早目で」という意味がありますし、日常でも色々な場面で使われます。覚えておいても言いフレーズです。また同じ意味で、"Without Delay"と言い方も日常で使われます。 "no delay. please"なんて言い方もします。
この"Cleared for Immediate Takeoff"は危険性を伴います。ですから、操縦士の判断で断っても問題は一切、有りません。 また操縦士の心に焦りが出るので、慣れが無い時やStudent Pilotなら拒否するのも良い判断です。 どうしてもパイロットは鼻が高いので無理をしがちですが、事故った場合は操縦士の責任ですし、一抹の不安があれば、断る勇気が必要です。 無理をするのは無謀であって、勇気ではありません。ましてやそんな考えを持つのは良いパイロットではありません。