1. 航空無線、ATCの基本 発音対策 簡単バージョン
日本人にとって英語って言う壁は永久に取れ無い物です。が、努力でかなり克服できます。 個人差が有るのでどの方法が最良な方法かは私には分かりませんが、私が気をつけている事と、一応ですが教えていた事を少々書いてみます。 また簡単バージョンと有りますが、標準や完璧バージョンなんて有りません。 日本語を使わず「10年以上英語だけで生活しろ」とでも言いたいですが、現実はもっと厳しいので、簡単な対処法で。 ちょっと意識を変えるだけで倍は通じる様になります。
正直、こんな短い文章で英語の発音なんて全て書けません。 飛行機に乗って居て特に意識した所を書いて見ました。 他にも良い方法や注意点があれば教えて下さいね。 私もこれが全てなんて思ってません。 ただ短期留学の短い間で意識すればマシになると思った所を書いて見ただけです。 訓練生の人も色々と試して下さい。 これが海外留学でもあります。
複式呼吸を意思して。
これは日本語と英語の大きい違いです。 日本語は口先で喋ります。でも英語ではお腹で話をしますので、音の通りが基本的に違います。その為日本人の英語は「ソフト」に聞こえると言われ、音が聞こえていても、アメリカ人の脳みそには届かない場合があります。
日本語では、口の前にローソクの火が置かれても、基本的には消えない。 でも英語では1メートル前にある炎でも消してしまいそうな勢いです。 (実際はちがうけど、それぐらい違うって意味)
ですからATCと喋る時は、話している英語で、飛行機のNoseに息を吹きかけてやるぐらいの勢いで話せば良い結果になります。 まあ「息を出して、クッキリ」と意識して下さい。
文字の単語の発音について。
実際の所、発音なんて意識しながら交信している余裕なんて無いでしょう。 ですから、最初は決まっている所だけでも意識して下さい。次は違う空港に行く場合とか、範囲を少しづつ広げていけば良いでしょう。 まあ基本的には日本人にはアメリカ人の真似は出来ません。 気楽に行きましょう。 私は「英語は無理」と言う認識で、それなれば「日本人向けの発音注意法」でカバーしようとしています。
飛行機を辞めた後は色んなビジネスをしました。その中には不動産業とシステム・エンジニアをやって居た経験が有るのですが、大半の仕事が電話で英語を話します。 電話なので、ジェスチャーは使えない。その為、私流の通じる発音方法を研究しました。 アメリカ人とは発音が違うけど「通じれば良だ!」と言う事で、私なりに色々と試して自己流の方法を持ってます。 それを少々。 航空無線も電話も発音は似ています。
あっ、それから、私はクレーマーです。 クレーマーになるのは嫌でしたが、それでアメリカ人に負けない様にと対応してきました。 喧嘩もクレームもガンガンと言ってきたのでその分、英語もかなり研究しました。まあテストを受けると点は悪いですけどね。でもクレームを言う時は相手に通じないと意味が無いので、考えに考えて、そして研究の繰り返しでした。 これで英語はランクアップしたつもりです。 まあ、クレーマーと言うより、英語が出来ないので諦める日本人が余りにも多かったので、それが嫌だったのもあります。 システムエンジニアの時は代理でクレームをするのも仕事でしたし。
L=R
日本語は「R」しか無いと言われていますが、現実には両方とも有りません。舌の形が違うので、どっちも付かずです。 まあRには近いですが、ちょっと違うのです。「らりるれろ」は英語では違うと思った方が良いです。
Lの時は、舌を上の歯の裏側に付けて、息が下の左右から出る様にして下さい。
Rの時は、舌の左右の両端を上に上げて発音して下さい。
日本人には分かりませんが、アメリカ人とかですと判断が出来ます。また日本人の耳では「LとRの区別は出来ません。」 文章で判断するしか無いのですが、まあこれは何とか成ります。免許を取る間には理解できないかもしれませんが、長年、英語を使ってると文脈から区別できます。
TH=S と TH=Z
THの発音です。 これも日本語には無いので苦労する所です。 Lに似ていますが、THの時はもっと舌を上に押し付けやる様にしてやれば発音が良くなります。
Three, The, This に、North, Southの時に意識してやるとマシに成るでしょう。
「す」と発音してやる時に、舌全体を口の中全体を覆う様に上にして見てください。
B=V
バビブベボ 日本人でも耳で聞き分ける事が可能な音ですので、その気になれば発音も可能です。 でも何も考えずに「V」を発音すると「B」になりますので、一応努力しましょう。 「ヴ」とか最近、よく見かける表現です。
上の歯で下の唇を押さえます。そして口の中に空気を溜めて、破裂させる様に発声します。 これが「V」の発音方法です。 ちょっと意識したら、発音できるので是非お試しを。
S=Z
意外と通じにくい S と Z です。 日本語で言うと「さしすせそ」と「ざじずぜぞ」になるのですが、ちょっと発音方法が違うので、日本人が言うと SとZがアメリカ人には混乱する場合があるんです。
これらの時は、上下の歯を一緒にしてやると、かなりの誤解を防げます。
これは私の経験なんですが、Zeroと言ってるのにSevenとApproachが頻繁に勘違いするんです。 そこで編み出したのが歯を閉じて発音する方法です。 それに、Zeroの時は 「ジ・ろ」と「ろ」を強調する様にすると誤解が減りました。 ついでにSevenは真ん中に「V」が有るので「ヴ」を強調するのも助かります。
T = -TUR, -TER, -TOR
ターボエンジンやタービン、タービュレンスの「ター」や「チュァー」です。 長い間、通じなくて苦労した部分です。日本語の「ター」とは全く発音方法が違いますが、日本人には微妙で分かり難い所です。 「た」と普通に発音するのでは無く、舌を上に上げて、ちょっと両端を上に曲げて発音します。「ター」と言うより「チャァー」に近くてちょっと伸ばしてやる感じです。 意外と難しいのでアメリカ人と練習すれば良いです。文章では説明が難しい。
ピッチャー、キャッチャーの最後の「チャー」も同じなのですが、後ろに来ると前の単語が補助してくれるので通じやすいのですが、Turbo, Turbulenceなど最初に来る時は、通じにくい部分になります。
South = North
南北のSouthやNorthは結構頻繁に使いますが、意外と通じない単語です。 THで終わるのが一番の難しい点に思えるでしょうが、本当は最初の部分が、日本人には難しいのです。Sou- と Nor-は上のTur-に似ていて、意外と難しいのです。
Southの場合は、Sですから、歯を合わせてSを発音。そしてTHを意識してやら無いと日本人では通じにくい発音になってしまいます。 サウス ですが 「サ」の部分を歯を閉じて発音。 「ウス」の部分はTHを意識してやらないと誤解されます。
Northは「ノース」なんですが、Nor-はTur-の様に下を上に上げて発音してやり、最後にTHを意識する必要が有ります。
恥ずかしい話、 Northと言うとSouthか?と聞かれたり、 Southと言うとNorthと勘違いされたり。 またSay AgainやWhat is your position?と何度聞かれた事か。 これも、長く悩みましたね。
母音
日本語は「アイウエオ」の五つですが、英語は10個以上あります。 これは短期では無理です。 「ア」だけでも区別をして発音できれば、かなりマシですが、短期留学ではこれが限界でしょう。 日本語と英語では違いが大きいと理解していれば対処できます。 アメリカ人の言う微妙な違いが分から無くても、最終的には、文脈で分かる様になります。 母音に関しては私もマスターには程遠いですね。
後は慣れた時に、早口に成らない様に注意して下さいね。カッコ良くしようとすると、早口になり、上手く出来ている発音が崩れてっしまい通じなくなります。 有る意味、勇気と無謀の違いみたいな物かな。 聞く方は、本当にラジオを購入して聞いていれば、慣れて来ます。 出来ればIC Recorderも購入して分からない所を何十回も聞いていれば耳が慣れて来ますよ。
短期では全ては無理ですが、意識するだけでも上達はけっこうしますので、余裕があれば試して下さい。
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